道高校長協会が社会貢献 途上国の子へ文房具を 道ユニセフ協会に寄付金(関係団体 2016-02-01付)
宮嶋副会長が銀事務局長に寄付金と目録を手渡した
道高校長協会(富田敏明会長)は、社会貢献プロジェクトの一環として、一月二十八日、道ユニセフ協会(三宅浩次会長理事)に寄付金を贈った。校長の〝幸せのお福分け〟として初めて行ったもの。寄付金は、文房具などの教育キット「箱の中の学校」を発展途上国の子どもたちに届ける費用に充てられる。
道高校長協会が、本年度から実施している「道高校長協会社会貢献プロジェクト~幸せのお福分け」は、校長が協働して行動・実践し社会に貢献する機会を設けようと企画。プロジェクト名から、「道」(DO)と三つの「高」「校」「貢」(KO)をピックアップし、通称は「DO3KO(ドサンコ)福プロジェクト」(略称・福プロ)と命名した。
校長が自校の生徒の頑張りや良い行いなどを通し、「生徒から幸せをもらったとき」を「1ハピー」として、「1ハピー」につき百円を寄付する。生徒の頑張りなどが校長の「幸せ」となり、それを分かち合う寄付行為につながることから、生徒も間接的に社会貢献に参加する。
何かを分け与えるとき、「お裾分け」という表現がよく使われるが、校長の「幸せ」を分かち合う、共有し合うという願いを込めて、「お福分け」の表現を使った。
寄付金は、校長が個人で貯めておき、協会の前期・後期研究協議会で集約する。
本年度後期研究協議会で集約された寄付金は、総額一千六十四ハピー(十万六千四百四十五円)にのぼった。そのうち、二百五十ハピー(二万五千円)を道ユニセフ協会へ寄付することとした。
この日は、道高校長協会の宮嶋衛次副会長が札幌市内の道ユニセフ協会事務局を訪れ、銀輝事務局長に寄付金と目録を手渡した=写真上=。
ユニセフでは、品目を指定して支援物資を届ける「支援ギフト」を行っている。道高校長協会は、寄付に当たり、「支援ギフト」のうち、ノートや鉛筆、消しゴム、はさみなど、教師と子どもたち四十人分の文房具・教材を金属製ボックスに詰め込んだ教育キット「箱の中の学校」=写真下=を指定した。「箱の中の学校」は、今後、途上国の子どもたちに届けられる。
道高校長協会は、集約した寄付金のうち、残り八百十四ハピー(八万一千四百四十五円)を長期間貯蓄金とした。今後、プロジェクトを続ける中で、寄付金の七~八割を長期間貯蓄に回し、将来的には、アジア教育友好協会を通して、途上国の学校建設費用に充てる。また、二~三割については、今回同様、道ユニセフ協会への寄付を続ける考え。
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ユニセフの教育キット「箱の中の学校」
(関係団体 2016-02-01付)
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