第14回雪の学習研究会開催 雪を使った学び探究 公開授業や授業検討など(関係団体 2016-02-05付)
気温の変化等で雪の結晶の形が異なることを説明
第十四回雪の学習研究会が一月二十九日、札幌市立新琴似緑小学校(川北俊哉校長)で開催された。雪を活用した公開授業や授業検討、授業づくりの提案を実施。学生や教員、保護者が参加し、雪の学習について理解を深めた。
同会は、雪に関する教材研究や出前授業を行っている北海道雪プロジェクト(高橋庸哉代表)や道教育大学、同校が主催。学生や教員などに雪の学習を広めることを目的にしている。
授業公開では、はじめに渡邉浩考教諭が三年二組の総合的な学習の時間「雪の結晶のひみつをさぐろう」を公開。本時のねらいを「各グループの雪の結晶の観察結果を比べ、分類して雪の結晶の形が違う理由を考えることができる」とした。
児童は前時までに、雪の結晶の観察を行っており、様々な種類の雪の結晶をスケッチしている。
渡邉教諭は、児童が調べてきた結晶のスケッチを黒板に張り、形の違いに着目しながら、児童にダイヤ型や花火型などグループごとに分類させ、なぜ様々な結晶ができるのか疑問をもつよう促した。
どうして雪の結晶の形が違うのか、グループごとに交流させ、児童は「気温の高さ」「風などの影響で変わる」「吹雪など雪の降り方による」などと発表。同プロジェクトの高橋代表が映像を使いながら、気温の変化などで雪の結晶の形が異なることを説明した=写真=。
続いて、藤井達也教諭が六年二組の総合的な学習の時間「伝えよう!雪の学習プレゼンテーション」を公開したほか、本時の授業検討を実施。講評では札幌市教委教育課程担当課の小林明弘指導主事が「三年生では、理科の入口として、六年生では、社会科の公民的な資質を高めるなど、それぞれの発達の段階を考慮した授業だった。今後、よいものとしていくには、雪の科学的・社会的側面のつながりを考えていくことが大切」と話した。
このあと、幌西小学校の伊藤健太郎教諭がテキスト「雪を活かそう~利雪・冷熱エネルギー」の活用法、屯田北小学校の朝倉一民教諭がカードゲームで楽しむ雪の学習はじめの一歩についてそれぞれ紹介。利雪に関するテキストの活用方法を説明したほか、除雪の仕組みや雪害など、遊びながら学べる雪の学習トレーディングカードを実際に参加者が体験した。
(関係団体 2016-02-05付)
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