第34回道高校工業クラブ大会 ものづくり大賞―帯広工業に栄誉 計算技術―道尚志学園が優勝
(関係団体 2016-01-26付)

道高校工業クラブ大会
全道の工業高校生が日ごろの学習・研究成果を発表した

 道高校工業クラブ連盟、道工業高校長会主催の第三十四回道高校工業クラブ大会が二十一~二十二日の二日間、札幌工業高校を会場に開かれた=写真=。全道の工業高校生が多数参加し、課題研究発表や計算技術競技に分かれて、日ごろの学習、研究の成果を発表した。このうち、課題研究発表大会の部では、帯広工業高校がものづくり大賞、札幌工業高校定時制がマイスター大賞を受賞した。計算技術競技大会の部では、道尚志学園高校が優勝した。

 同大会は、全道の工業科を設置する高校の生徒が工業に関する事象の実験や調査・研究、作品の製作・改良など、日ごろの研究実践の成果を発表する課題研究発表大会の部と、工業に関する高い計算能力を競い合う計算技術競技大会の部で構成されている。

 課題研究発表大会の部には十六校百人が参加。持ち時間十分間の中、組み込みシステムを用いたカラクリ作成やマイコンを用いたコンピュータ制御、多脚歩行ロボットの開発など、これまで取り組んできた課題や研究の成果を発表した。

 計算技術競技大会の部には十三校六十九人が参加。工業に関する計算の合理化・省力化を目指し、計算技術の向上を図ることを目的に、様々な計算問題に挑戦し、計算技術能力を競い合った。

 審査の結果、課題研究発表大会の部では、帯広工業高「ミニとてっぽプロジェクト・エアエンジン機関車Ver」が、作品に優れた創造性と、高い完成度が認められるものに贈られるものづくり大賞に輝いた。札幌工業高定時制「多脚歩行ロボットの開発」が、作品に優れた技術や技能が認められるものに贈られるマイスター大賞を受賞した。両校が二十八年度に行われる第二十六回全国産業教育フェア石川大会への出場を決めた。

 計算技術競技大会の部では、道尚志学園高が団体優勝、個人競技で道尚志学園高の綱島彰紀君が優勝した。

 各部門の大会結果はつぎのとおり。=敬称略=

【課題研究発表大会の部】

▽ものづくり大賞(製作部門)=帯広工業―「ミニとてっぽプロジェクト」エアエンジン機関車Ver

▽マイスター大賞(製作部門)=札幌工業定時制―多脚歩行ロボットの開発

▽創意工夫大賞(調査・研究部門)=富良野緑峰―エネルギーの地産地消~ミツバチの授粉管理

▽アイデア大賞(製作部門)=札幌工業―開校一〇〇周年記念モニュメント製作

▽アイデア大賞(アイデア部門)=滝川工業―折りたたみ式風力発電機

▽プレゼン大賞(製作部門)=札幌国際情報―FPVの研究・製作および活用方法について

▽スペシャリスト部門(調査・研究部門)=旭川工業―インターネットサーバー構築とセキュリティに関する研究

【計算技術競技大会の部】

▼団体競技

▽優勝=道尚志学園

▽第二位=帯広工業、富良野緑峰

▽第三位=札幌工業、札幌琴似工業、苫小牧工業

▼個人競技

▽優勝=綱島彰紀(道尚志学園)

▽第二位=中村夢季(札幌工業)、宍戸淳哉(富良野緑峰)、菊地彩華(道尚志学園)

▽第三位=大日向崚(札幌琴似工業)、早川龍登(道尚志学園)

(関係団体 2016-01-26付)

その他の記事( 関係団体)

道高校長協会が社会貢献 途上国の子へ文房具を 道ユニセフ協会に寄付金

道高校長協会社会貢献  道高校長協会(富田敏明会長)は、社会貢献プロジェクトの一環として、一月二十八日、道ユニセフ協会(三宅浩次会長理事)に寄付金を贈った。校長の〝幸せのお福分け〟として初めて行ったもの。寄付金は...

(2016-02-01)  全て読む

道公立学校事務長会が収入事務処理(就学支援金等)にかかる状況調査 書類等回収時間、前年度から大幅増

 道公立学校事務長会(永井進会長)は、二十七年度「収入事務処理(就学支援金等)にかかる状況調査」の結果をまとめた。高校等就学支援金制度の実施二年目に当たり、対象学年が増えたことによる書類等の...

(2016-02-01)  全て読む

教育環境の一層充実へ 道高校教頭・副校長会道南支部が研究協議会

道高校教頭会・副校長会研究協  【函館発】道高校教頭・副校長会道南支部(中島淳夫支部長)は十二日、渡島合同庁舎で道南ブロック第一回研究協議会を開催した。会員三十人が出席。学校間の連携を強化し、教育環境の一層の充実に資する...

(2016-01-28)  全て読む

時代が求めるスキル磨く 130人が研修通し能力向上図る―札幌市公立小中事務職員協議会

札幌市公立小中事務職員協議会  札幌市公立小中学校事務職員協議会(金野順一会長)は昨年十一月中旬と十二月中旬の二回にわたって、「新しい時代に対応する事務職員マネジメント研修会」を実施した=写真=。二回の研修会で延べ百三十...

(2016-01-27)  全て読む

日本教育評価研究会道北支部が研究大会 主体的・協働的な学びを 問題解決的な道徳授業追究

日本教育評価研究大会  【旭川発】日本教育評価研究会道北支部(会長・笠井稔雄道教育大学教職大学院教授)は十五日、上川教育研修センターで第三十四回指導と評価研究大会を開催した=写真=。テーマ「子どもの側に立った指導...

(2016-01-26)  全て読む

学び通じた地方創生コンファレンス 人と人をつなげよう 地域課題解決する社会教育へ

地方創生コンファレンス  二十七年度「学びによる地域力活性化普及・啓発事業~札幌地区・学びを通じた地方創生コンファレンス」が二十一日、札幌市内かでる2・7で開かれた=写真=。道教委や道公民館協会などで構成する「学び...

(2016-01-26)  全て読む

道建協・札幌建協100周年事業 〝赤レンガ〟に思い刻もう 小学生のものづくり体験に

乾燥赤レンガ  一般社団法人北海道建設業協会(岩田圭剛会長)と一般社団法人札幌建設業協会(同)は、創立百周年記念事業として、「赤レンガプロジェクト札幌」を行う。道庁赤れんが庁舎前庭をレンガ舗装するもので、...

(2016-01-25)  全て読む

道小学校家庭科教育連盟が冬季研 多様な視点で話し合って アクティブ・ラーニング習得へ

小学校家庭科教育連盟  道小学校家庭科教育連盟(細矢ともえ会長)は十六日、札幌エルプラザで二十七年度冬季研修会を開いた=写真=。札幌市消費者センターとの共催で「消費者教育講座」を実施。特定非営利活動法人開発教育協...

(2016-01-22)  全て読む

職能向上・課題解決へ 空知教頭会が実務研修会開く

空知教頭会実務研修会  【岩見沢発】空知教頭会(成田将人会長)は八日、岩見沢市内の平安閣で二十七年度実務研修会を開催した=写真=。会員ら約百十人が参加。講話や意見交流を通して、教頭としての職能向上を図るとともに、...

(2016-01-22)  全て読む

札幌市小学校教頭会が全市研究大会 たくましく生きる子を育成 社会部、施設部等が研究成果発表

札幌市小学校教頭会研究大会  札幌市小学校教頭会(岩田敦会長)は十四日、ホテルライフォート札幌で全市研究大会を開催した=写真=。社会部と施設部などが研究成果を発表したほか、講演を実施。研究主題「心豊かでたくましく生きる...

(2016-01-22)  全て読む