札幌市小学校教頭会が全市研究大会　たくましく生きる子を育成　社会部、施設部等が研究成果発表

（関係団体 2016-01-22付）

研究主題の達成に向け研鑚を積んだ

　札幌市小学校教頭会（岩田敦会長）は十四日、ホテルライフォート札幌で全市研究大会を開催した＝写真＝。社会部と施設部などが研究成果を発表したほか、講演を実施。研究主題「心豊かでたくましく生きる子どもを育む信頼される学校教育」の達成に向けて研鑚を積んだ。

　冒頭、岩田会長があいさつ。家庭や地域の課題にふれ、「どこまで学校が足を踏み入れていくか、真剣に考えていかなければならない」と述べたほか、「全市研究大会が力量を高める研修の場となり、教頭同士の結びつきを一層高めてほしい」と呼びかけた。

　来賓あいさつでは札幌市小学校長会の北本義和会長が登壇。国の動向などにふれ、「管理職として常に研鑚を重ね、研修を深めることは責務。実り多い大会としてほしい」と話した。

　続いて、研究主題「心豊かでたくましく生きる子どもを育む信頼される学校教育」のもと、社会部と施設部および東区・豊平区・西区支部が研究発表を行った。

　このうち、施設部では発寒西小の髙橋直之教頭、東園小の峯直樹教頭が「心豊かでたくましく生きる子どもを育む信頼される学校教育を具現化するための教育環境の整備・活用と教頭のかかわり」について、研究成果を報告。①教育環境の整備・活用②学校施設の在り方―の二つを研究主題に迫る視点とし、四つの課題を設定して実践研究に当たったことを説明した。

　①の課題「子どもの発達とＩＣＴの活用にかかわる教育環境の管理と維持の在り方と教頭のかかわり」では、校内ＬＡＮを使い、教育番組を利用するなどの取組を紹介。「分かる・できる・楽しい授業を支え、子どもたちの学ぶ力を身に付けさせるため、情報技術に興味をもち、授業への活用を図ることも教頭の大切なかかわり」と話した。

　このあと、弁護士法人シティ総合法律事務所代表社員の中村浩士弁護士が「スクールコンプライアンスと管理職の役割」と題して講演。交流会では、「教頭としての学校組織マネジメント～法令を意識したとき、意識させたとき」をテーマにグループ討議も行った。

(関係団体 2016-01-22付)