アウトメディアプロジェクトで新年度　ジュニアサポーター養成へ　子ども自身が課題解決する力を

（関係団体 2016-02-15付）

　道子どもの生活習慣づくり実行委員会は、地域ぐるみで〝体験の風をおこそう〟運動推進事業「どさんこアウトメディアプロジェクト」において、来年度、新たに「ジュニアサポーター養成研修」を実施する。子どもがネット利用に関する課題を知り、自身で解決する力を育てるもの。新たなテーマとして、「ネット利用を含めた望ましい生活習慣の確立のために～各地域・学校における子どものリアル体験を重視した独自の取組の展開」を設定し、普及フォーラムを全道二十五ブロックに拡大する計画だ。

　同実行委は、道内のＰＴＡや学校教育、社会教育、教育委員会、企業・ＮＰＯ等の関係者、道・道教委の関係部署担当者で組織。電子メディアとの接触時間を見直し、体験活動や読書活動を通して望ましい生活習慣の定着を図る「どさんこアウトメディアプロジェクト」を推進している。

　具体的には、「ノーゲームデー」の推奨、家庭におけるネット利用に関するルールづくりの促進など、学校や地域の実情に応じた実践を呼びかけ、全道的なムーブメントの創出を目指している。

　本年度の取組状況調査によると、「ノーゲームデー」実施は、約七割の学校と約五割の市町村、ネット利用のルール設定は約五割の学校と約三割の市町村にとどまっていることが分かった。そのため、「普及啓発や学習機会の提供を継続的に行う必要がある」と判断。新たに来年度のテーマを「ネット利用を含めた望ましい生活習慣の確立のために～各地域・学校における子どものリアル体験を重視した独自の取組の展開」と設定した。

　新年度は、従来取り組んでいる五つのアクションを継続し、内容を拡充することとした。「どさんこアウトメディアプロジェクト」普及フォーラムにおけるアンケートで、質問「ネット利用を含めた望ましい生活習慣の定着に向けて今後、どのような場や取組があれば良いか」に対して、「子どもたち自身がルールや使い方を考える機会」「親子で電子メディアの利用について話し合う機会」の回答が多かった。そのため、アクションのうち、「子ども・保護者が当事者としてかかわる仕組みづくり」では、新たに「ジュニアサポーター養成研修」を実施する。

　小・中・高校生がネット利用に関する課題を知り、改善に向けて自ら実践したり、友達に広めたりすることをねらう。

　「保護者への働きかけ、家庭での実践につながる意識啓発」では、本年度十五ヵ所で行った普及フォーラムを全道二十五ブロックに拡大。各地域の実態に合わせた研修内容としていく。

　「地域・学校等における取組をサポート」では、引き続き、家庭における実践につながる資料を提供する。

　このほか、「関係団体の活動への働きかけ」「波及効果のリサーチ・検証」も引き続き行う。

(関係団体 2016-02-15付)