札幌市小学校長会が総会　未来を拓く札幌人の育成を　新会長に山鼻小・渡辺校長選任

（関係団体 2016-03-15付）

２８年度の活動の重点や研究主題を確認

　札幌市小学校長会は十日、ホテルライフォート札幌で総会・研修会を開催した＝写真＝。「学校経営の充実」など二十八年度の活動の重点を示したほか、共同研究主題「未来を拓く札幌人を育成する豊かで確かな小学校教育の創造」のもと、各専門部が研究を進めることを確認。経営法制研修会を十月十七日、研究大会は来年二月八日を計画している。役員改選では新会長に山鼻小の渡辺元校長を選任した。

　冒頭、北本義和会長があいさつ。二十七年度を振り返り、新教育委員会制度への移行や二十九年度の税源移譲に向けた動向、児童の命が失われる事件が全国で発生したことなどにふれた。

　その上で、各校ではいじめ防止基本方針の作成のほか、命の大切さを伝え、見守る意識を高めてきた取組にふれ、「今後も子どもの命を大切にする月間だけではなく、引き続き命を大切にする指導を進めてほしい」と呼びかけた。

　また、暴風雪による始業時間繰り下げがあったことにふれ、「児童にとって安全・安心に学べる環境を形成していくことが今後も一層求められている」と述べた。

　結びに、「校長会が質の高い組織として発展していくことが札幌市の教育充実につながり、子どもたちの健やかな成長につながる」と述べ、「次年度へとつなぐことができる充実した総会・研修会にしてほしい」と呼びかけた。

　議事では、組織運営検討委員会の答申について報告。二十九年度の税源移譲を視野に入れた今後の組織体制の方向性や、支部・専門部における業務・研修内容などを示した。

　また、二十八年度の運営方針や活動の重点を確認。活動の重点には、「学校経営の充実」「研修活動の充実」「組織の充実強化」を盛り込んだほか、共同研究主題「未来を拓く札幌人を育成する豊かで確かな小学校教育の創造」のもと、各専門部が研究を進めることも確認した。

　活動計画では、十月十七日に経営法制研修会、来年二月八日に研究大会を開くこととした。

　役員改選も実施。新会長に山鼻小の渡辺校長、新事務局長に円山小の野寺克美校長を選任した。

　研修会では、「地域とともに進める信頼される学校づくり～地域と学校が支え合う連携の在り方」について研究部が発表した。

　二十八年度の役員はつぎのとおり。　　＝敬称略＝

▽会長＝渡辺元（山鼻小・新）

▽副会長＝小川以心（新琴似小）、渡辺聡（伏見小）、川嶋英輝（豊平小・新）、松井光一（手稲東小・新）

▽監査＝菅井留美子（山鼻南小）、高橋政人（資生館小・新）、大室道夫（幌西小・新）、宮原伸子（西野小・新）

▽事務局長＝野寺克美（円山小・新）

▽事務局次長＝鈴木宏宣（東苗穂小・新）、佐藤裕三（篠路西小・新）

▽会計＝金子博之（二十四軒小）

(関係団体 2016-03-15付)