２７年度道教育実践表彰伝達式―宗谷局　優れた功績たたえる　岡村局長が稚内中、稚内高訪問

（道・道教委 2016-03-29付）

稚内中の創意ある教育を評価

　【稚内発】二十七年度道教育実践表彰の伝達式が二月下旬、稚内市内の二校で執り行われた。宗谷教育局の岡村眞規子局長が、稚内市立稚内中学校（中尾忠校長）と稚内高校（若林利行校長）の二校を訪れ、表彰状を伝達。両校の功績をたたえるとともに、今後のさらなる飛躍を願った。

　道教委では、学校教育の充実・振興を図るため、昭和四十四年度から本道の学校教育の向上に大きく貢献している学校や、児童生徒の指導に情熱を傾け、優れた実践活動によって大きな成果を上げている教職員を表彰。本年度は宗谷管内から、学校表彰では稚内中が、教職員表彰では稚内高の無量谷淳子教諭が晴れの栄誉に輝いた。

　稚内中を訪問した岡村局長は、中尾校長に表彰状を贈呈。岡村局長は「地域の教育資源を生かした土曜授業や、稚中式学び合い授業による学力向上の取組など、積極的な創意ある教育活動が評価された」と述べ、「これからも地域とともに歩む学校として子どもたちの育成に力を注いでほしい」と激励した。

　中尾校長は、本年度全国学力・学習状況調査において同校が全国平均を上回ったことにふれ、「誰一人見捨てることなく子どもたち全員が理解できるような授業づくりを実践してきた成果が出た」と話した。また、土曜授業の推進については、「地域の人たちとの温かい交流が行われており、本校が目指している地域とともにある学校づくりの実現に向け、引き続きまい進していきたい」と意気込みを語った。

　稚内高では、無量谷教諭に表彰状を贈呈。看護科教諭として分かりやすく興味を高める教材や指導方法の工夫を行い、地域の病院や医療施設と連携を図りながら、看護臨地実習に取り組むなど、地域に根ざした看護教育の取組を評価した。

　表彰状を受け取った無量谷教諭は「引き続き、看護教育に励んでいく後輩の育成に努めていきたい。様々な場所で看護に従事している卒業生が今後も頑張ることができるよう、サポートしていきたい」と今後の抱負を語った。

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地域に根ざした教育を進めた稚内高・無量谷教諭（中央）

(道・道教委 2016-03-29付)