地域の教育力向上推進委第３回会合　学校協働活動推進研修会　４会場で開催

（道・道教委 2016-03-31付）

地域の教育力向上に向けて協議

　道教委が設置する地域の教育力向上推進委員会（武田亘明会長）の第三回会合が二十五日、札幌市内のかでる２・７で開かれた＝写真＝。二十七年度の取組報告のほか、中教審答申などを踏まえた二十八年度の方向性について協議。推進委員会を六・十二・三月に開くほか、「地域の教育支援活動推進研修会」を「地域学校協働活動推進研修会」と改称し、道内四会場で各二回実施するなど、事業計画を決めた。

　同推進委員会では、各地域の学校支援地域本部やコミュニティ・スクール（ＣＳ）、放課後子供教室、土曜学習、学習支援を行う「子ども未来塾」などを視察し、子どもたちの安全・安心な居場所づくりや地域と一体となった学校支援活動の在り方について協議してきた。

　本年度最後となる第三回会合では、冒頭、道教委の岩渕隆義務教育課教育環境支援担当課長が「本道の地域の教育力が一層充実するよう、きたんのない意見を出してほしい」と呼びかけた。

　次いで、本年度の取組を報告したほか、次年度の方向性について協議した。

　次年度の方向性については、これまでの中央教育審議会答申のポイントなどを確認。学校運営協議会のほかに、地域住民などによる地域学校協働本部を置く方針が示され、従前の学校支援地域本部や放課後子供教室等を基盤としてコーディネート機能を強化し、活動の幅を広げ、継続的な地域学校協働活動へと発展させる方向性について共通理解を図った。

　二十八年度の事業計画では、文部科学省補助事業「北海道学校・家庭・地域の連携協力推進事業」に関して、推進委員会を六・十二・三月に開催。これまでの地域の教育支援活動推進研修会を「地域学校協働活動推進研修会」と改称し、道内四会場で各二回実施。道央ブロックは道庁赤れんが庁舎で七月五日と十月十九日、道南ブロックは渡島合同庁舎で七月十二日と十月三十一日、道北ブロックは上川合同庁舎で七月六日と十月二十五日、道東ブロックは十勝合同庁舎で七月十三日と十月二十六日に行う予定となっており、一回目は入門編で、二回目は専門別・経験別コースを設ける。このほか、胆振・留萌・根室でも管内別研修会を行う。

　国立教育政策研究所社会教育実践センターで実施する「体験活動ボランティア活動のコーディネーター養成研修における講師派遣事業」を活用することも確認した。

(道・道教委 2016-03-31付)