江別市教委の教育行政推進計画　開かれた学校づくり推進　いじめ・不登校等防止へ啓発

（市町村 2016-04-04付）

　江別市教委の二十八年度教育行政推進計画がまとまった。学校教育は、「生きる力」を育むことを目指し、主体的に学習に取り組む姿勢の育成に努める。学校と家庭、地域の連携については、学校評価や学校一斉公開などによって、開かれた学校づくりを推進していく。また、いじめや不登校、問題行動などの未然防止や早期発見・早期対応に取り組むとともに、ネットパトロール、情報モラル教室の開催、リーフレット配布などの啓発活動を進める。

　推進計画の概要はつぎのとおり。

▼重点事項

▽江別小学校・江別第三小学校の統合校校舎改築を継続する。

▽校舎屋体耐震化として、小・中学校屋体の非構造部材耐震対策を計画的に推進する。

▽「小・中学校学習サポート事業」によって、チーム・ティーチングや少人数指導などのきめ細かな学習指導、放課後・長期休業を利用した補充的学習に取り組む。

▽子どもたちの体力向上へ、市内大学の協力のもと、モデル校事業を継続するほか、小学校に教授と学生を派遣する。

▽小・中学校全学級に配置した電子黒板の活用を推進するとともに、デジタル教科書の整備を順次進める。

▼子どもの教育の充実

▽学校教育

　基礎的・基本的な知識や技能の習得と問題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力の育成を図り、主体的に学習に取り組む姿勢の育成に努める。

▽特別な支援を必要とする児童生徒への対応

　特別支援コーディネーターや特別支援教育支援員を適宜配置し、教員・保護者など対象とした研修会を開催するほか、大学教授や特別支援学校教諭などで構成する専門家チームによる巡回相談など行う。

▽学校と家庭、地域との連携

　地域と一体となった特色ある開かれた学校づくりを推進し、各学校の教育計画、活動状況など積極的に公開する。

　また、「キャリア教育推進事業」を引き続き行う。

▽学校における食育

　「江別市の公立小中学校における食育の推進（指針）」に沿って、食に関する指導を行う。また、全校で「食育弁当の日」を実施する。

▽青少年の健全育成について

　家庭・学校・地域と連携し、青少年の主体性や社会性を育むボランティア・自然体験・社会体験など、各種事業の推進をする。

　また、いじめや不登校、問題行動等の未然防止や早期発見・早期対応に取り組むとともに、ネットパトロール、情報モラル教室の開催、リーフレット配布などの啓発活動を進める。

▽悩みや問題を抱える子どもたちや保護者

　スクールカウンセラーや「心の教室」相談員、「ヤング・子育てテレホン」相談員が相談に応じるほか、スクールソーシャルワーカーが問題解決のため、関係機関と連携した支援を行う。

▼生涯学習の充実

▽市民の学習ニーズに対応

　地域全体で子どもたちを守り育てる環境をつくるため、地域や世代間のふれあい交流や郷土の自然や生活体験などによる学習活動を学校・家庭・地域が連携して行う地域独自の取組に対し、積極的に支援する。

▽情報図書館

　利用者の様々な要望を踏まえ、図書・雑誌・視聴覚資料などの整備充実、インターネット予約の普及を推進する。

　また、「第二期市子どもの読書活動推進計画」に基づき、大型絵本や紙芝居などの計画的な整備、「おはなし会」の開催などを通じ、子どもたちの感性や情操を育む。

(市町村 2016-04-04付)