津別町教委の教育行政執行方針―林教育長説明　楽しみながら体力向上を　中学生の海外派遣盛り込む

（市町村 2016-04-01付）

津別町教委・林伸行教育長

　【網走発】津別町教委の林伸行教育長＝写真＝は三月上旬、第二回定例町議会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。健やかな体を育む教育の推進では、運動神経の向上に効果的なコーディネーショントレーニングを取り入れることを表明。グローバル化に対応できる人材の育成では、中学生の海外派遣を行う方針を示した。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼自らを高め、社会を生き抜く力を育む学校教育の推進

　確かな学力を育む教育の推進では、授業における教員の指導形態の工夫、支援員の配置、少人数指導や習熟度指導、家庭学習を習慣化させるなどによる基礎・基本の定着、分かる勉強イコール楽しい学校を目指す。

　豊かな心を育む教育の推進では、子どもの徳育においては、家庭における基本的なルールとして「早寝・早起き・朝ごはん」の継続実践をはじめ、基本的な生活習慣が身に付くよう、学校と家庭の密接な連携に努める。

　小・中学生の明るく元気なあいさつは、人間関係の基礎になるものであり、定着し始めてきていることから、引き続き推進する。

　健やかな体を育む教育の推進では、人が知性を磨き、知力を働かせて活動をしていく源である体力の向上を図るため、家庭の協力を得て、子どものうちから日常的に体を動かす運動の習慣化をはじめ、社会教育事業で実践している運動神経の向上に効果的なコーディネーショントレーニングの出前授業などによって、楽しみながら体力づくりができるよう、運動機会と場の提供に努める。

　特性を踏まえた特別支援教育の充実では、個別の支援計画に基づく多様な学びの場やＩＣＴ機器の活用、支援員の配置等によって個々の能力や可能性を伸ばし、自立や社会参加が図られるよう、また、障がいの有無にかかわらず、児童生徒が互いに支え合い、人格と個性を尊重し合える共生社会の形成を目指す。

　切れ目のない教育の推進では、校種間の交流を深め、幼・小・中の各ステージを区切らない連続性・一貫性のある教育を目指す。

　特に、小・中学校間では、双方の課題である家庭におけるテレビ・ゲーム・スマホ等に興じる時間が多いことへの対応や、中一ギャップへの対応に取り組む。

　グローバル化に対応できる人材の育成では、英語を中心とした語学力やコミュニケーション能力、主体性、チャレンジ精神などを育む教育環境の整備とともに、異文化体験などにより豊かな国際感覚をもつことができるよう、中学生の海外派遣など、社会のグローバル化に対応できる人材の育成を目指す。

(市町村 2016-04-01付)