白糠町教委の教育行政執行方針―板谷教育長説明　町独自に「教師塾」実施　ミニ社会体験の推進も

（市町村 2016-04-01付）

白糠町教委・板谷聖一教育長

　【釧路発】白糠町教委の板谷聖一教育長は＝写真＝三月上旬、第一回町議会定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。休業日の有効活用を図るために、土曜授業を実施するほか、町独自の「教師塾」を実施するなど、学習指導と生徒指導を充実させる。また、キャリア教育を念頭に置いた「ミニ社会体験」を推進する。

　執行方針の主な内容はつぎのとおり。

▼学校教育の充実

　「基礎学力定着プログラム」を推進し、習熟度別指導や学習支援ボランティアの活用を充実するとともに、長期休業中のサポート学習の実施や、家庭学習の習慣化を図り、基礎学力の保障に努めていく。また、休業日の有効活用を図るために、土曜授業を実施していく。

　「外国語によるコミュニケーション能力の向上」では、外国語に「慣れ・親しむ」段階から、実際に「使える」段階へ転換を図るため、文通やビデオレター・インターネット等を利用した海外との学校交流の検討など、多様な場と機会の設定を考慮していく。

▼信頼される学校づくりの推進

　「地域に根ざした学校づくり」では、町全体で子どもを育てるという共通認識のもと、地域住民に愛される「開かれた学校づくり」を推進するために、コミュニティ・スクールの導入を検討するなど、保護者、地域の意見が学校に反映されるよう努めていく。

　「教師の指導力の向上」では、教員が「教えるプロ」としての力量向上を図るため、各種研修会への参加を促すとともに、町らしい「小中一貫教育」への取組に力を入れる。

　また、町独自の「教師塾」を実施するなど、学習指導と生徒指導の充実を図る。

▼地域全体で子どもを守り育てる体制づくりの推進

　「防災教育と学校施設の充実」では、各種避難訓練の日常化を促進し、子どもの危険予知能力と危機回避能力の伸長を図る。

　また、庶路小学校・庶路中学校および認定こども園の改築については、学校や保護者・地域ならびに関係部局と連携し、遅滞のないよう推進していく。

　「健全育成事業の協働実践」では、子どもたちの安全・安心を一層向上させるため、青少年育成員や地域住民と「見守り・声かけ運動」の拡充を図るとともに、キャリア教育を念頭に置いた「ミニ社会体験」を推進する。

(市町村 2016-04-01付)