セラピスト目指し１１２人が一歩　千歳リハビリテーション学院が大学移行控え最後の入学式

（学校 2016-04-08付）

未来を担う医療人を目指して、決意を示す新入生

　目指せ、セラピスト！―北海道千歳リハビリテーション学院（伊藤俊一学院長）は五日、同学院で二十八年度入学式を挙行し、理学療法学科、作業療法学科合わせて男女百十二人が、療法士資格取得の目標に向けスタートラインに立った。同学院は、二十九年度から四年制大学に移行すべく現在認可申請を行っており、専門学校としては今回が最後の入学生となる。

　理学療法士（ＰＴ）、作業療法士（ＯＴ）の養成校として優れた教授陣と施設設備、環境を備えた同学院は、学校法人淳心学園（松木謙公理事長）が運営する。卒業と同時に国家試験の受験資格が取得でき、関係方面から高く評価されている。

　また、高齢社会の進展によってセラピストに求められる役割がますます拡大し、新しい健康増進・障害予防の拠点を目指して二十九年度からの大学化に向け、文部科学省に設置許可を申請中。それに伴い、千歳リハビリテーション学院としての入学生は本年度が最後となる。

　本年度の入学生は理学療法学科七十九人、作業療法学科三十三人の計百十二人。

　入学式では、伊藤学院長が百十二人の入学を許可。続いて式辞に立ち、「リハビリテーション医療の対象は高齢の方に限らず、新生児から在宅、終末期まで幅広い対応が求められる」と、これからの社会において、ますます重要な役割を担っていることを説明した。

　高度な医療技術と信頼されるセラピストを目指すためにも、「人間性を磨くことが必要不可欠。どんな小さなことでもまずは自らの志を立ててほしい」とエールを送った。

　また、同学院が大学として設置許可申請を行っていることを紹介。「大学開学を目指し、本年度から教員数を増員し、教員一人当たりの受け持つ学生数が国公立大学以上の体制となる」「学習や進路等で手厚いサポートができる。十二月に完成予定の新しい施設は、学習環境をより充実させられる」と新しい環境と教員により万全の体制でサポートしていくことを強調した。

　このあと、松木理事長に代わって飯塚雅美理事が「専門職として行動力のある医療人になってほしい」と祝辞を述べ、新入生を激励した。

　最後に、新入生を代表して長澤茉美さん（作業療法学科）が「専門知識や技能を身に付け、さらに必要な人間性を養い、二十一世紀の医療を支えるセラピストになれるよう、懸命な努力を続けていきます。初志貫徹に精進します」と力強く決意を示した。

　会場には保護者や来賓およそ百三十人が詰めかけ、学院生活のスタートを見守った。

(学校 2016-04-08付)