札幌工科専門学校が第３６回入学式　技術者の卵に熱い期待　63人の晴れの門出祝う

（学校 2016-04-08付）

新入生の成長に期待が寄せられた

　本道唯一の土木系専門学校である学校法人常松学園（常松哲理事長）札幌工科専門学校（三上敬司校長）は六日、札幌市内のホテルユキタで第三十六回入学式を挙行した＝写真＝。建設・測量業界を目指す六十三人の入学生たちの晴れの門出を祝った。

　同校は測量士、土木施工管理技士、建築施工管理技士、造園施工管理技士など、多くの資格を卒業と同時または有利な条件で取得できる道内唯一の土木系専門学校。企業が社員を同校に委託生として入学させると、学費の一部を免除する「企業委託制度」も実施し、深刻な人手不足に直面している建設業界への積極的な人材育成に尽力している。

　本年度の入学生は、環境土木工学科二十四人、造園緑地科十二人、測量情報科八人、環境土木・造園施工管理科十九人の計六十三人。うち、企業委託生が二十六人と約四割にのぼり、同校の技術者養成に対する企業の期待の高さが表れている。

　入学式では冒頭、三上校長が式辞。「本校は長きにわたって優秀な人材を輩出してきた。勉強はもちろん、多くの資格を取得し、友人をつくり、一歩一歩目標に向かって努力してほしい。本校教職員は一丸となって皆さんのサポートに全力を尽くす」と述べた。

　常松理事長が祝辞を述べ、「本校は公務員希望者が多く、学習も充実している。公務員以外でも多種多様な職場で卒業生が活躍している。自信をもって学び、悔いのない学生生活にしてほしい」と求めた。

　また、来賓として開発局の本田幸一局長らが祝辞。本田局長は「開発局でも五十二人の先輩たちが優秀な技術者として第一線で働いている。ぜひとも必要十分な技術を習得し、私たちと一緒に現場で役割を担ってほしい」と期待を寄せた。

　最後に、新入生を代表し造園緑地科の大塚麻礼君が「粘り強く勉学に励み、心身ともに豊かな、立派な技術者となることを誓います」と力強く宣誓した。

(学校 2016-04-08付)