公立学校教員採用に関する協議会　本道担う優れた人材を　道教委・札幌市教委が意見交流

（道・道教委 2016-04-21付）

約二十人が出席し意見交流

　道教委と札幌市教委は十九日、札幌市内の道第二水産ビルで二十八年度「道・札幌市公立学校教員採用に関する協議会」を開催した＝写真＝。本年度の公立学校教員採用候補者選考検査の登録状況について確認。本年度の小・中・高・特別支援学校教諭、養護教諭、栄養教諭は、道と札幌市を合わせて一千三百六十四人を登録したことなどを示し、優秀な教員の採用について意見交流した。

　同協議会は、優秀な教員確保に関する方策、採用選考方法、教員養成諸機関との連携・調整に必要な方策などについて協議することを目的に設置し、大学関係者、公立学校の校長、ＰＴＡの代表者、教育委員会職員などで構成。当日は約二十人が出席した。

　冒頭、道教委の村上明寛総務政策局長があいさつに立ち、グローバル化や情報化など社会が大きく変化する時代において、教育関係者それぞれが果たすべき役割と責務を自覚する大切さを指摘。「子どもたちの個性を伸ばし、能力を引き出しながら社会で自立していく上で必要な学力や体力を身に付けさせるとともに、学校・家庭・地域・行政が連携して教育環境の充実が図られるよう効果的な施策を進めたい」と強調した。

　教員の資質向上や将来の本道教育を担う優れた人材を育成していくために同協議会が果たす役割の重要性を示し、「教員採用の選考方法や内容の充実に向けて協力してほしい」と呼びかけた。

　道町村教委連監事の豊島滋氏（安平町教委教育長）を座長に選出。豊島座長は「“教育は人なり”といわれている。教員採用は本道教育の根幹をなす」と述べ、積極的な議論に期待した。

　議事に入り、二十八年度公立学校教員採用候補者選考検査の登録者の採用状況を報告。道教委では、二十八年度小・中・高・特別支援学校教諭、養護教諭、栄養教諭合わせて、九百七十七人を登録。うち、四月十九日現在で八百八十五人を採用し、六十五人が他就職等による辞退、二十七人が大学院等への進学による未採用だったことを示した。さらに、スポーツ・芸術特別選考登録者一人、障がい者特別選考登録者三人がいたことも説明した。

　札幌市教委では、小・中・特別支援学校教諭、養護教諭合わせて三百八十七人を登録し、三百六十人を採用、二十人が辞退、七人が未採用だった。

　続いて、二十九年度公立学校教員採用候補者選考検査、教員の養成・採用・研修を通じた改革について協議した。

(道・道教委 2016-04-21付)