札幌市教委の初任段階研修　２年次研修スタート　実践指導力向上へ授業公開等

（市町村 2016-04-21付）

　札幌市教委は本年度から初任段階における研修「二年次研修」を実施する。学校教育の課題および実践上の諸問題等の解決に向けた研修を行い、実践的指導力の向上を図るもの。五月二十日の「共通研修」を皮切りに他校参観研修や授業公開等を行っていく。

　市教委では、在職期間が一年を経過した教員が学校経営や生活指導など新たな課題に直面することから、長いスパンで初任者を支えようと考え、二十七年度から「初任段階における研修」を実施。一年次研修で教育者として使命感を養うとともに、幅広い知見を習得させ、二年次研修では一人ひとりの課題を踏まえた実践的な指導力の向上を図る。

　本年度二年次研修の対象者は二十七年度の採用者で、小学校百三十八人、中学校六十二人、高校六人、特別支援学校四人、養護教諭十五人の計二百二十五人となっている。

　二年次研修では、一年次研修で行う拠点校指導教員や従来方式による非常勤講師の指導はなく、校内研修と校外研修を行うこととしている。校内研修では管理職を中心とした研修七十時間と個人目標設定に合わせた校内での授業公開一回を実施。校外研修では、共通研修三日間、他校参観研修二日間となっている。

　なお、市立幼稚園の教諭と各学校の養護教諭の校外における研修は二日間となっている。

(市町村 2016-04-21付)