道中学校長会が総会・研修会開く　社会を生き抜く力育成へ　活動の重点、総会宣言決議

（関係団体 2016-05-10付）

研究大会に向け研究活動を充実させていくこととした

　道中学校長会は六日、ホテルライフォート札幌で第八十九回総会・研修会を開催した＝写真＝。「社会を生き抜く力を身に付け、未来を切り拓く日本人を育てる中学校教育の実現」を目指し、「教育課題の解決を図り、学校運営の改善に努める」など五つを柱とした活動の重点や役員を決定。第五十八回道中学校長会研究大会上川・旭川大会に向けて研究活動を充実させていくこととした。

　二十八年度役員体制の承認に続いて、赤岩輝雄会長があいさつ。道内各地域の人口減少と少子化の影響、確かな学力や体力の定着・伸長に向けた喫緊の課題への対応、命を大切にする指導と一体化したいじめや不登校、ネットモラルといった問題の改善など教育課題が山積していることを指摘し、「“社会を生き抜く力を身に付け、未来を切り拓く日本人を育てる中学校教育の実現”を目指し、新しい時代に求められる学校づくりに向けてこれまで以上にリーダーシップを発揮し、特色ある教育活動の一層の充実に努める責務がある」と強調。教育の質の向上を目指し、学校改善に全力を注ぐよう呼びかけた。

　さらに、保護者や地域の理解と協力を得るとともに、教育関係機関・関係諸団体と協働し、「チーム北海道」の意識をもつよう期待し、「昨年度の“連携し、前進する道中”を合言葉に活動してきた成果を受け継ぎ、“つながり、ひらく道中”を合言葉に、本年度の諸活動を充実を図りたい」と協力を求めた。

　次いで、二十七年度の退会・退任役員に対し感謝状を贈呈。代表して小西俊之前会長に赤岩会長が感謝状を手渡した。

　道教委の柴田達夫教育長、道ＰＴＡ連合会の佐藤彰会長が来賓あいさつ。柴田教育長は、学力・体力の向上、豊かな心の育成、信頼される学校づくり、本道の教育課題を踏まえた取組について説明し、中学校教育の充実を呼びかけた。

　引き続き、道教委の岸小夜子学校教育局指導担当局長が講話。「社会で生きる実践的な力の育成」「豊かな心と健やかな体の育成」「信頼される学校づくりの推進」「地域全体で子どもたちを守り育てる体制づくりの推進」の四つを柱に、本年度の重点施策や教育の方向性を示した。

　議事では、二十八年度の運営方針および活動の重点、各部業務計画などを協議。「校長相互の協力や信頼関係を一層深め、組織の充実・強化を図るとともに、会の総力を結集して活動の効率化と諸問題の解決に努める」など三つの運営方針と、「教育課題の解決を図り、学校運営の改善に努める」など五つを柱とした活動の重点を決定。九月三十日から二日間、第五十八回道中学校長会研究大会上川・旭川大会を開くことも確認した。

　最後に、「創意ある教育活動を展開し、家庭・地域社会の信頼に応える教育を実現するため、人的措置をはじめ確固とした教育諸条件の整備・充実を期する」などを盛り込んだ総会宣言・決議を採択した。

　なお、本年度の役員は庶務理事を廃し、事務局次長を二人体制とした。

　本年度の役員体制はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝赤岩輝雄（札幌市白石・新）

▽副会長＝大西二生（石狩市花川北・新）、中村勝治（当麻町当麻・新）、大村徳則（厚沢部町厚沢部・新）、青柳荘平（新ひだか町静内・新）、米塚孝治（釧路町富原・新）、三國〓治（札幌市幌東・新）

▽事務局長＝古谷雅幸（札幌市中の島・新）

▽事務局次長＝高橋寿輔（札幌市北栄・新）、法本明洋（小樽市銭函・新）

▽会計理事＝水野敏夫（札幌市中央）

▽運営委員＝池野裕司（小樽市西陵・新）、塚澤栄一（上富良野町上富良野・新）、毛利繁和（函館市本通・新）、伊藤博明（室蘭市翔陽・新）、近藤裕之（釧路市北・新）

(関係団体 2016-05-10付)