メンタルヘルスを高める職場のコミュニケーションづくり №3 職場のコミュニケーション・サポート(メンタルヘルス 2016-05-27付)
ある学校における職場研修の風景。様々な教育情報を共有することで、職員間の連携をより深めるとともに、職場の共感的な雰囲気が高まる
メンタルヘルスを高め、健康的で仕事のしやすい職場づくりのため、五つの職場のコミュニケーション・サポートを紹介します。
◆情意的サポート
情意的サポートとは、うれしいときには、自分のことのように喜び、つらいことがあったときには、気持ちを汲み取り寄り添うことをいいます。
情意的サポートは職場の共感性を深め、自分は大切にされ認められていると言う自己存在感を高め、職場の連帯意識を深めることができます。
◆援助的サポート
忙しく働いているときに、「何か手伝うことがありますか」と言われるとうれしい気持ちになります。たとえ手伝うことができる仕事がなくても、この一言で心が温まる思いがします。また、困ったとき、気軽に相談に応じてくれると、ホッとし安堵感を覚えます。交流的サポートとは、相手の状況を理解し気遣うことであり職場への安心感を高めます。
◆共有的サポート
「学校で何かあったのだろうか」など、一部の教職員にしか情報が伝えられないまま経過してしまうと、職場に不安や不信が渦巻くことがあります(内容により現段階では伝えられない場合は、その旨を職員に説明する)。
また、様々な教育情報が蓄積され共有化されることは、問題の対処に効果をあげ、互いの信頼関係を深めることができます。
共有的サポートは、情報を共有化することにより教育効果を高め、職員間のつながりを強化します。
◆承認的サポート
仕事を成し遂げたときや、苦労しながら進めているときなど、「いい仕事をしてくれたね、ありがとう」「頑張っているね」などの声をかけられると、やり甲斐を感じ仕事への意欲が高まります。承認的サポートとは相手を認め、励ましや評価を与えることで自尊感情や所属感を高めます。
◆間接的サポート
慌ただしく仕事に取り組み、うっかり清掃などの後始末を忘れてしまったとき、その場所が片づけられていると、とてもありがたい気分になりす。
また、「あなたのことを○○さんがとてもほめていたよ」と間接的に聞かされると、一層うれしい気分になります。このように、お互いを気遣い間接的にサポートをすることは、職場の共感的な雰囲気を高めます。
(公立学校共済組合北海道支部学校支援アドバイザー・石垣則昭)
(メンタルヘルス 2016-05-27付)
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