稚内高が第４９回戴帽式挙行　夢の実現へ決意新た　衛生看護学科３年生３９人

（学校 2016-06-03付）

男子にはコサージュ、女子にはナースキャップを授与

　【稚内発】稚内高校（若林利行校長）は五月中旬、第四十九回戴帽式を挙行した。衛生看護学科の三年生三十九人が晴れの儀に臨み、男子はコサージュ、女子はナースキャップを受け取った。生徒たちは、これから始まる初の病院実習を前に、夢の実現に向け決意を新たにした。

　看護に対する自覚を高め、今後の学習への動機付けとすることが目的。本年度は三十九人の生徒が式に臨んだ。

　戴帽の儀では、保護者や来賓が見守る中、若林校長が生徒一人ひとりに対して、男子にはコサージュ、女子にはナースキャップを授与した＝写真＝。

　式辞では、若林校長が看護師という職について、「生命の尊重と人間の尊厳にかかわる極めて崇高な責務を担っている」と強調。その上で、「今までの学習の成果をこれからの臨地実習で実践し、理解と体験の差を補完しながら取り組むことが肝要」とし、「医療に携わるという看護師の誇りと責任を自覚し、立派な看護師となることができるよう日々の研鑚を願っている」と呼びかけた。

　来賓祝辞では、市立稚内病院の惣万睦子看護部長が登壇し、「看護という職業に対する情熱や人の命にかかわる責任感を意識し、専門的な知識と看護師としてふさわしい態度を身に付けてほしい」と生徒たちにエールを送った。

　また、上級生を代表して佐々真海さん（専攻科看護科二年）が「自信をなくし落ち込んでしまっても、あきらめるのでなく、なぜうまくできなかったのか振り返り、より良い看護への第一歩にしてほしい」と激励した。

　このあと、戴帽生を代表して沖崎結花さんがあいさつ。これまでの日々を振り返るとともに、「看護の担い手として一歩一歩努力し、感謝の気持ちを忘れずに頑張っていきます」と決意を語った。

　晴れて戴帽の儀を終えた生徒たちは今月二日までの二週間、市立稚内病院と市立稚内こまどり病院で初の病院実習に臨み、これまでの学習成果を試すとともに、看護師という夢を実現するため、研鑚を積んだ。

(学校 2016-06-03付)