理セン・サイエンスカーがやって来た！　理科の楽しさを肌で体験　豊頃町大津小など２校で

（道・道教委 2016-06-15付）

コリオリの力の観察

　【帯広発】道立教育研究所附属理科教育センターの移動理科教室が八日、九日に、十勝管内の小学校二校で実施された。うち、八日は豊頃町立大津小学校を訪問。子どもたちは、普段の授業では体験できない観察・実験に夢中になって取り組んでいた。

　移動理科教室は、へき地の小学校および中学校や特別支援学校の児童生徒を対象に、科学設備展示自動車（サイエンスカー）を活用した理科の観察・実験等を行い、自然科学に対する関心を一層深め、科学的な能力や態度の育成を図るもの。昭和四十六年から実施しているもので、毎年六管内二十校程度を訪問している。ことしは、十勝管内が最初で、同校が一校目となる。

　また、ことしからサイエンスカーを新たに更新したことから、新サイエンスカーとしての記念すべき運行一校目も同校となった。

　当日は、同センター職員がサイエンスカーとともに同校を来校。教室では、大型手回し発電機で電気を作る実験や、地球が自転することで生じるコリオリの力の観察、太陽電池と燃料電池で走るハイブリッドカー「クワガタ号」の試乗体験などを実施した。

　このほか、屋外で水ロケットを飛ばしたり、体育館で液体窒素を使ってマイナス百九十六度の世界を体験したりするなど、子どもたちは普段の授業では体験できない観察・実験に夢中になって取り組んでいた。

　同センターの成田一之慎研究研修主事は「本物の科学を見て、体験して、理科の楽しさを肌で感じてほしい」と話していた。

　合掌浩孝校長は「子どもたちには普段体験できない、実験・観察を通して、理科に対する関心を高めてほしい」と期待している。

　なお、九日には、本別町立仙美里小学校で同教室が行われた。

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水ロケットの射出

(道・道教委 2016-06-15付)