道教委が公立小中学運研開く―十勝局主管　教務主任の役割への理解深化　道東３管内から７０人参加

（道・道教委 2016-06-15付）

講義、演習などを行った

　【釧路発】道教委の二十八年度公立小・中学校運営研修会が六日から二日間、釧路市内の道東経済センタービルで開かれた＝写真＝。釧路・根室・十勝管内などから教務・研修担当教諭約七十人が参加。学校の組織力向上や適切な教育課程編成などに関する講義、演習を通して、円滑な学校運営を進めるための教務主任の役割について考え合った。

　十勝教育局が主管。はじめに、十勝教育局の佐藤育子教育支援課長が「円滑な学校運営を進めるための教務主任の役割と北海道における課題」と題して講義した。受動的な学習から能動的な学習への転換が図られる中、「聞いて、考えて、振り返る」学習スタイルを体験してもらうこととし、「メモや質問、対話することを大切にしてほしい」と求めた。

　教育法規における教務主任の位置付けなどを示し、「教務主任は教育課程の番人であり、職員室の学級委員長」と説明。学校経営に参画できること、教育課程の企画・実施、新しい情報や知識を得て成長できることをやりがいに挙げた。

　また、学校における危機管理に関する演習を行い、教務主任の対応について協議した。

　このほか、学校力を高める教務主任の在り方、学力・体力の向上に向けた組織の充実、日常の授業改善に直結した校内研修の充実などについて考えを深め合った。

　午後からは、兵庫教育大学の日渡円教授が「学校の組織力向上のための方策」と題して講演した。

　二日目は、適切な教育課程の編成と実施、学校全体で取り組む学習指導の必要性について講義、演習を行った。

(道・道教委 2016-06-15付)