札幌市生活科・総合的な学習教育連盟 思考促す指導法を共有 研究大会で授業公開など実施(関係団体 2016-06-23付)
4つの授業を公開(写真は高学年総合部会、5年の授業)
札幌市生活科・総合的な学習教育連盟(礒島年成委員長)は十七日、札幌市立北九条小学校で第二十四回札幌市生活科・総合的な学習教育研究大会を開催した=写真=。研究主題「自分の学びを実感し、未来を拓く子どもの育成」のもと、生活科部会二つ、中学年総合部会一つ、高学年総合部会一つの合わせて四つの授業を公開。研究提言や分科会を行うなど研鑚を積んだ。
同連盟は、研究主題を「自分の学びを実感し、未来を拓く子どもの育成」、研究副主題を「思考をめぐらせ、体験を豊かにしていく学習」と設定。生活科の研究では「思いや願いが高まる体験活動と表現活動の構成」「気付きの質が高まる教師のかかわり」の二点を、総合的な学習の時間の研究では、「自ら探究を進めていく体験活動と言語活動の構成」「主体的な整理・分析を支える教師のかかわり」の二点の研究を進めている。
当日は、開会式に先立ち四つの授業を公開。このうち、高学年総合部会では村上雅之教諭が五年二組の授業「わたしたちの鉄西夏まつり」を指導した。
同授業は、二十五時間扱いの六時間目。本時の目標を「日本のまつりの問題点から、自分の立場を明確にし、その根拠を自分が調べたことをもとに表現することができる」と設定した。
同校の五年生は、校区内で毎年実施している鉄西夏まつりで子どもの部の縁日の手伝いをするなど、祭りの運営に携わっている。前時まで札幌で行われている祭りの目的や起源、魅力、問題点などを整理した。
はじめに村上教諭は、札幌の祭りにどういった特徴があるかを問いかけ、児童に前時までの学習を想起させた。
児童の発表から、ごみや騒音などの問題点があるのにもかかわらず、祭りが長年続いていることにふれ、なぜ祭りが続いているのかを考えさせた。
児童は、グループで話し合い、「祭りには魅力があるから」「お客さんのために続けている」など、主催者の立場に立って発表。祭りには、魅力や目的があり、問題を解決しながら続けていることに気づかせた。
その上で、自分たちが運営する鉄西夏まつりの問題点を考えさせるなど、運営者側の立場に立って祭りに対する見方や考え方を広げるよう促した。
公開授業のあと、開会式では礒島委員長のあいさつを大宮健一事務局長が代読。三十年度に第二十七回日本生活科・総合的学習教育学会北海道大会が開催されることや、生活科・総合的な学習に関する国の動向にふれ、「今回の研究大会は、これまで取り組んできた各部会の授業づくりの具現化と実践検証の貴重な場となる。研究の成果がより実りあるものとなるよう、きたんのない意見をお願いしたい」と呼びかけた。
このあと、小山恒研究部長が研究提言を行ったほか、生活科と総合の部会に分かれて分科会を実施した。
(関係団体 2016-06-23付)
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