北教組が第１２７回定期大会　子どもに寄り添った運動を　組合員相互の行動で課題解決

（関係団体 2016-06-22付）

大会初日、小関中央執行委員長があいさつ

　北教組は十六日から二日間、札幌市内の北海道教育会館で第百二十七回定期大会を開いた＝写真＝。大会初日には、小関顕太郎中央執行委員長があいさつに立ち、安全保障法や国の〝教育再生〟施策にふれて、「組合員相互の努力と知恵と行動で、課題解決に向けて心血を注ごうではないか」「憲法の理念を破壊する策動に対して、私たちは決して妥協することなく、たたかいを進めていかなければならない」などと述べた。また、「子ども、地域に寄り添った運動の展開を確立していただきたい」と呼びかけた。

　大会初日、あいさつに立った小関中央執行委員長は、安全保障法にかかわって、「私たちは、子どもたちに銃を取らせてはならない。〝戦争法〟の実働化阻止、廃案に向けた意思統一とたたかいの構築を、今一度、確認しようではないか。〝教え子を二度と戦場に送らない〟という原点は、私たちに護憲勢力の結集という大きな課題を提示している。組合員相互の努力と知恵と行動で、課題解決に向けて心血を注ごうではないか」と呼びかけた。

　国の〝教育再生〟施策にふれ、「私たちは、学力向上を否定しているわけではない。しかし、点数学力至上主義には反対している。子どもたちがもっている閉塞感を払拭させ、どの子も等しく教育を受ける権利を享受し、ブラック企業化した社会ではない社会をつくり出すことこそが、大人・市民のなすべきこと」「道徳の教科化による一方的な愛国心、規範意識などを押しつける前に、憲法の理念を現実に根づかせる取組、様々な価値観をもった一人ひとりを認め合う取組を大切にすべき」「教職員を一方的な価値観で人事評価し、過酷な超勤実態に追い込んでいる事実は、結果として、教育の有り様を大きく変質させてしまうことに気づくべき」などと指摘。

　「憲法の理念を破壊する策動に対して、私たちは決して妥協することなく、たたかいを進めていかなければならない」などと述べ、大会を通して、「子ども、地域に寄り添った運動の展開を確立していただきたい」と求めた。

　大会初日は、このあと、「二〇一五年度たたかいの総括」「二〇一六年度運動方針・大会スローガン」などについて執行部提案、質疑、討論が行われた。

(関係団体 2016-06-22付)