いじめ問題等対策連絡協議会開く―渡島局　未然防止へ意識強めて　基本方針確認や事例発表など

（道・道教委 2016-06-27付）

いじめ問題解決に向け情報共有

　【函館発】渡島教育局は二十二日、渡島合同庁舎で第一回渡島地域いじめ問題等対策連絡協議会を開催した＝写真＝。管内の教育関係者二十五人が参加。道教委が推進しているいじめ防止基本方針についての説明や、出席者が実施している取組について発表協議を行い、管内のいじめ問題解決に向けて情報共有などを図った。

　冒頭、辻俊行局長があいさつ。「発生してからの対応だけではなく、いじめを発見することにちゅうちょしないでほしい」と呼びかけ、いじめの未然防止に向けた取組の推進を強く要請した。

　続いて、義務教育指導班の田中君枝主査と井田昌之指導主事が、道教委の取組について説明。道教委が作成した「北海道いじめ防止基本方針」の中で示されている、学校と家庭の責務および地域の役割、道の責務について確認したほか、いじめや不登校児童生徒の統計を取り上げ、いじめの発見に対して消極的な姿勢の改善、認知漏れの防止などについて呼びかけた。

　このあと、各学校および機関におけるいじめの未然防止等にかかる取組について協議。道教育大学函館校准教授で、道いじめ問題等解決支援外部専門家チーム員の本田真大氏が、函館中部高校定時制と七飯高校で実践している事例について説明した。

　本田氏は、函館中部高において、不登校・中途退学予防のためのプログラムとして集団カウンセリングの実施を生徒の段階に応じて行っていること、七飯高ではコミュニケーションの基礎となるスキル習得を目的とした、ソーシャルスキル教育プログラムの実践を紹介した。

　そのほか、ネットラブル未然防止に向けた標語ポスターの作成などの活動などを報告し、出席者間で管内いじめ問題解決に向け情報交換と協議を行った。

(道・道教委 2016-06-27付)