道高校学力向上実践事業指定校―道教委 推進校・協力校延べ75校 3モデルで教材作成など
(道・道教委 2016-06-27付)

 道教委は、二十八年度からスタートした道高校学力向上実践事業の推進校・協力校を指定した。コアアビリティモデル、ベーシックモデル、アドバンストモデルを合わせ、推進校は野幌高校など延べ十六校、協力校は士別翔雲高校など延べ五十九校、合計で延べ七十五校。各モデルにおいて、推進校は、担当する教科・科目の教材や学力テストの作成、生徒向けの特別講義や教師向けの講演会の実施など、指導内容・方法についての実践研究に取り組む。協力校も、推進校とともに実践研究を行う。

 同事業は、二十七年度まで実施していた道高校学力向上推進事業を発展させ、本年度から三ヵ年で実施するもの。

 すべての生徒に対し、学力の三要素をはじめとした、これからの時代に求められる力を育成するとともに、高校教育の質の確保・向上を図るため、能力・進路等に応じて、対象や目的を明確にした三つのモデルを設定。各モデルに応じて、授業や家庭学習等で活用できる実用的な教材の開発や、生徒の学習内容の定着状況を把握するための学力テスト等を行い、本道の高校生の学力向上を図る。

 設定モデルは、生徒に教科にかかわる最低限必要な学力を身に付けさせるコアアビリティモデル(Cモデル)、選抜性のある大学進学に必要な学力を身に付けさせるベーシックモデル(Bモデル)、北海道大学など選抜性の高い大学進学に必要な学力を身に付けさせるアドバンストモデル(Aモデル)の三つ。

 各モデルの推進校は、担当する教科・科目の指導内容や指導方法の実践研究として、教材や学力テストの作成、外部講師等による生徒向け特別講義や教師向け講演会の実施などに取り組む。

 協力校は、推進校とともに、教材や学力テストの作成などの実践研究を行う。

 三つのモデルを合わせて、推進校は野幌高など延べ十六校、協力校は士別翔雲高など五十九校、合計で延べ七十五校を指定した。

 推進校・協力校の担当者などは、きょう二十七日に道庁赤れんが庁舎で開かれる二十八年度第一回高校学力向上研究協議会兼モデル別・教科別教材等作成会議に臨み、本年度の研究の進め方などについて協議する。

 推進校・協力校はつぎのとおり。

【コアアビリティモデル】

▼国語

▽推進校=野幌

▽協力校=士別翔雲、札幌東豊、阿寒

▼数学

▽推進校=北広島西

▽協力校=白糠、大野農業、桧山北、共和、浜頓別、女満別

▼英語

▽推進校=北広島西

▽協力校=芦別、羽幌、登別青嶺、阿寒、岩内

▼農業

▽推進校=帯広農業

▼工業

▽推進校=札幌工業

▼商業

▽推進校=札幌東商業

▼水産

▽推進校=小樽水産

【ベーシックモデル】

▼国語

▽推進校=名寄

▽協力校=根室、札幌手稲、留萌、中標津

▼数学

▽推進校=本別

▽協力校=芽室、根室、中標津

▼英語

▽推進校=留萌

▽協力校=恵庭北、静内、根室

▼地理歴史

▽推進校=登別明日中等教育

▽協力校

・世界史=札幌北陵、函館中部、千歳

・日本史=釧路湖陵、浦河

・地理=富良野、枝幸

▼公民

▽推進校=旭川西

▽協力校

・現代社会=帯広三条、恵庭南、岩見沢西

・倫理=札幌手稲、釧路江南、網走南ヶ丘

・政治・経済=札幌厚別、静内

▼理科

▽推進校=札幌月寒

▽協力校

・物理=札幌北陵、札幌南、釧路明輝、釧路江南

・化学=深川西、千歳

・生物=紋別、旭川北

・地学=江別、札幌あすかぜ、札幌西

【アドバンストモデル】

▼国語

▽推進校=大麻

▽協力校=苫小牧東、函館中部、札幌東

▼数学

▽推進校=帯広柏葉

▽協力校=札幌東、札幌西、苫小牧東

▼英語

▽推進校=札幌東

▽協力校=札幌西、札幌南、札幌国際情報

(道・道教委 2016-06-27付)

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