留萌局が生徒指導研究協議会開く 子のサイン、見逃さずに 北翔大・山谷副学長の講演など(道・道教委 2016-06-28付)
日常生活における子どもたちとのかかわり方をアドバイスした
【留萌発】留萌教育局は十六日から二日間、留萌合同庁舎で生徒指導研究協議会を開催した。生徒指導上の諸問題に関する研究協議を実施したほか、北翔大学副学長の山谷敬三郎氏が「児童生徒の出すサインをとらえるために」と題し講演=写真=。不健康な状態の子どもが出すサインについて説明した上で、日常生活における子どもたちとのかかわり方をアドバイスした。
同協議会は、学校、家庭、地域社会が連携協力して生徒指導の充実を図るとともに、教員の指導力を向上させることが目的。初日は、管内の校長や教頭、主幹教諭、教育委員会職員、保護者など約三十人、二日目は約二十人が参加した。
初日は、北翔大学副学長の山谷氏が「児童生徒の出すサインをとらえるために」と題し講演。山谷氏は、日常生活での健康な子どもの姿を示した上で、子どもたちが出す不健康なサインとして、目線を合わせない、言葉遣いが変わってくる、生活態度が投げやりになることなどを挙げた。
日常生活での子どもたちへのかかわり方の基本としては、①活動や努力を認める(確認)②応答性のある環境にする(質問)③言葉づかいを大切にする(自己管理)④夢や希望を個性に結びつける(直観)⑤思いや気持ちを汲み取る(傾聴)―の五点を示し、そのねらいや具体例などを説明した。
山谷氏の講演のあとは、「児童生徒の出すサインとケアの在り方」をテーマとしたシンポジウムを行ったほか、児童生徒を地域や学校、関係機関で見守り支えるためにできることについて協議した。
二日目は、北海道大学大学院准教授の加藤弘通氏がいじめの早期発見と対応について説明したほか、事例研究や実践発表を実施。いじめ未然防止プログラムを活用した自校の取組の見直しおよび改善に向けた協議も行い、生徒指導に関する理解を深めた。
(道・道教委 2016-06-28付)
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