道東部の竪穴住居群調査懇談会―道教委 適切な保存・活用へ議論(道・道教委 2016-06-30付)
年度内に3回の開催を予定
道教委は二十二日、道庁別館で二十八年度第一回北海道東部の竪穴住居群調査懇談会を開催した=写真=。有識者三人が出席し、適切な保存・活用に向け意見を交換した。
同懇談会は、道内を代表する埋蔵文化財の一つである大規模な竪穴住居群の保存・活用に向けた基礎資料を整備するための調査手法を検討することが目的。二十七年度から三ヵ年計画で進められているもので、本年度内に三回の開催を予定している。
冒頭、長内純子文化財・博物館課長は、道が進めている文化財保護や世界遺産登録を目指している北海道・北東北縄文遺跡群などにふれ、「北海道東部の竪穴住居群は道固有の歴史を示すものとして、その保護と活用は重要な課題」と述べた。
続いて、座長に選出された東京大学大学院人文社会系研究科の熊木俊朗准教授が「指定された遺跡が手つかずのままとなっている。この調査によって、保存・活用に向けて懇談会を進めていきたい」と述べた。
懇談会では事務局から調査の概要、進め方、タイムスケジュール等が示されるとともに、遺跡群の現状などが報告された。
※キーワード
▽北海道東部の竪穴住居群=道内には、先史時代の住居跡が窪みとして残り、それらが密集して分布する竪穴住居遺跡群が多く確認されている。特に東部には、国内には例のない大規模な竪穴群がいくつも見られ、北海道を代表する文化財のひとつとして、世界遺産暫定一覧表に記載するよう文化庁に提案された経緯もある。
一方で、竪穴群の全体像はなお十分には把握されておらず、綿密な調査が必要と認識されていた。
このような状況を考慮し、北海道東部を中心とした竪穴住居群に関する基本的な情報を整理し、現状の客観的な把握を踏まえて、将来の世界文化遺産登録を視野に入れた積極的な保護と調査が必要とされている。
(道・道教委 2016-06-30付)
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