道研が学校経営・運営研修講座 力量向上へ研鑚深める 学校改善に向けた実践例など(道・道教委 2016-06-29付)
小・中・高校、特別支援学校の教頭39人が受講
道立教育研究所は六月上旬の三日間、同所で二十八年度「学校経営・運営研修講座」を開催した。道内各地から小・中・高校、特別支援学校の教頭三十九人が参加。講義、演習などを通して、学校経営・運営の在り方や学校組織マネジメントについて理解を深め、教頭としての力量向上を図った。
初日の開講式=写真=では、前川洋副所長があいさつ。「各学校においては、個々の教員が個別に教育活動に取り組むのではなく、校長のリーダーシップのもと、学校のマネジメントを一層強化し、学校が組織としての教育活動に取り組むことができる体制をつくり上げることが重要」と強調。「全道各地から学校種の枠を超えて多くの方々が参加しており、研修中の情報交流はもとより、研修後においても、全道的なネットワークを築いていただきたい」「研修が日ごろから考えている課題を深く掘り下げる契機となり、各学校の課題解決を図る学校運営に結びつくよう期待する」と呼びかけた。
このあと、同所の中澤美明企画・研修部長が講義。これからの時代に求められる資質・能力の育成に向け、国の教育改革や道の教育施策について、説明・解説した。
続いて、①学校力②小中連携③生徒指導④グローバル人材の育成―の四つの視点から、網走市立網走小学校の片桐聡校長、紋別高等養護学校の長野藤夫校長、小樽市立潮見台小学校の井村文俊校長、登別明日中等教育学校の五十嵐晋校長が実践発表。参加者は、それぞれ選択して聴講。組織的に取り組む学校改善の実践について学んだ。
引き続き、北海道における教育課題への対応①として、体力向上といじめ防止の二つのコースに分かれ、講義を行った。
初日の最後、㈱ゆめかな代表取締役の石川尚子氏が「組織を活性化するコーチング」と題し講義・演習。現場でのコーチング活用法など、職員のやる気を高めるコーチングについて解説した。
二日目は、北海道における教育課題への対応②として、小・中学校、高校に分かれ、学力向上に向けた取組について講義。
続いて、兵庫教育大学大学院の浅野良一教授が「学校組織マネジメントを活用した学校改善」をテーマに講義・演習。学校組織マネジメントの考え方や人材育成などを視点とした学校改善の戦略づくりについて、説明・解説。「わが校の三年プラン」作成に取り組んだ。
三日目は、特別支援教育の充実に向けた取組、危機管理と教育法規に関する講義・演習を実施。最後に、研修成果の活用・普及に向け、三日間の研修を振り返り、交流した。
(道・道教委 2016-06-29付)
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