市立札幌開成中等教育学校の入選方法決定―札幌市教委 適性・グループ活動で評価 男女別・項目ごとに予定者選考
(市町村 2016-06-29付)

表
市立札幌開成中等教育学校の入学者決定方法(表をクリックすると拡大表示されます)

 札幌市教委は、市立札幌開成中等教育学校の二十九年度入学者選考方法を決定した=表参照=。二次審査では、従前の個人面接に代わり、新たにグループ活動を導入。集団でのコミュニケーション能力や課題探究的な学習への対応力等を審査する。入学予定者の決定では、公開抽選を行わず、調査書と合わせて、適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱ・グループ活動の三項目で、高い適性があると認められる者を、男女別に募集人員の四分の一程度を選考。残りの募集人員は、三項目で入学予定者とならなかった者を対象に、調査書と三項目の結果を総合的に評価し、男女別に高い適性があると認められる者から選考する。

◆公開抽選は行わず

 二十八日に開かれた教育委員会会議で決定したもの。

 同校の入学者決定方法はこれまで、一次検査で適性検査を実施し、その結果と調査書の内容によって、募集人員の二倍(三百二十人)以内を一次検査通過者として選考。二次検査では個人面接を行い、適性が認められた入学候補者の中から、公開抽選によって入学予定者を決定していた。

 二十九年度の入学者決定にかかわっては、「中等教育学校での学校生活に対する適性を総合的かつ公正に評価」「受験競争の低年齢化を招かない」「六年間を一貫して見守ることを踏まえ、男女比に配慮する」の三点を基本的な考え方に検討を進めてきた。

 今回決定した方針をみると、一次検査で適性検査を実施し、Ⅰ「思考力、判断力、粘り強さ等」、Ⅱ「表現力、課題発見・解決力等」を評価する。その結果と調査書の内容によって、男女別に募集人員の二倍(男女各百六十人)以内を一次検査通過者として選考する。

 二次審査では、これまでの個人面接を行わず、新たにグループ活動を導入。授業形式によるグループ活動を通して、集団でのコミュニケーション能力や課題探究的な学習への対応力等をみることとしている。

 入学予定者の決定に当たっては、

▽「調査書」+「適性検査Ⅰ」

▽「調査書」+「適性検査Ⅱ」

▽「調査書」+「グループ活動」

 ―の三項目を設定し、男女別、項目別に評価する。高い適性があると認められる者を、重複しないよう項目別に上位から順に選考。三項目それぞれで男女別に募集人員の四分の一程度を決定する。

 例えば、各項目それぞれで第一位を抽出したあと、各項目の第二位、第三位と順番に入学予定者として決定する。

 残る四分の一は、三項目評価で入学予定者とならなかった者を対象に、調査書と三項目すべての結果を総合的に評価。男女別に、高い適性があると認められる者から、入学予定者として決定する。

(市町村 2016-06-29付)

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