札幌市教委が第３回新任管理職研修　合理的配慮へ環境整備を　メンタルヘルス対策等も講義

（市町村 2016-06-28付）

６０人が参加し、管理職としての資質向上を図った

　札幌市教委は十六日、市内ちえりあで新任園長・校長を対象とした第三回新任管理職研修を開催した＝写真＝。約六十人が参加。特別支援教育やメンタルヘルス対策、教職員の服務と不祥事防止などに関する講義を通して管理職としての資質向上を図った。

　はじめに長谷川正人教育課程担当課長が札幌市における特別支援教育の推進について講義。札幌市における特別支援教育の歴史や校長の責務について紹介した。

　また、札幌市の特別支援教育の状況については、特別支援学級の在籍者数が十年間で約二倍となっているほか、小学校二百三校のうち百七十九校、中学校九十九校のうち八十一校が特別支援学級を設置していることも説明した。

　今後の特別支援教育の推進に当たっては、障がいのある子どもが、ほかの子どもと平等に教育を受ける権利を享有・行使することを確保するために適切な変更・調整を行う合理的配慮や、その基礎となる基礎的環境整備を求めた。

　続いて、高橋利幸教育相談担当課長が教育センターにおける教育相談について講義した。

　このあと、五稜会病院の中島公博理事長が「メンタルヘルス対策から見た職場づくり」と題して講義したほか、教職員の服務と不祥事防止などについての講義も行われた。

(市町村 2016-06-28付)