札幌市幼児教育講演会　子育てのヒントを紹介　札幌国際大・蔵満教授が講話

（市町村 2016-06-27付）

講演する蔵満教授

◆札幌市教委と市私立幼稚園連合会が共催

　札幌市教委と札幌市私立幼稚園連合会は二十一日、札幌市生涯学習総合センターで二十八年度札幌市幼児教育講演会を開催した。札幌国際大学の蔵満保幸教授が「こころ・からだ・あたまが育つ子育てのヒント」と題して講演＝写真＝。参加した市内の保護者や一般市民など約百六十人は講演を通して子育ての在り方を考えた。

　冒頭、札幌市私立幼稚園連合会の丸谷雄輔副会長があいさつ。「講演を通して、子育ての悩みの解消になれば」と話した。

　続いて、蔵満教授が「こころ・からだ・あたまが育つ子育てのヒント」と題して講演した。全国体力調査の都道府県別順位を示すなど北海道の子どもたちの体力・運動能力が低いことを説明。また、体力・運動能力の格差が増大するなど“二極化”や単一の種目しかできない“二局化”となっていることを示した。

　四歳児の脳は成人の九〇％ほどとなっており、「幼児期に脳や神経系が大きく成長し、脳を形成する」と説明。「鬼ごっこやジャングルジムなど、多種多様な動作を繰り返す運動を複数の友達と一緒に遊ぶ必要がある」と強調した。

　また、三歳児の就寝時刻が小学四年生の就寝時刻とほぼ同じとなるなど、生活習慣の基礎が幼児期に形成されることを説明。早寝早起きや朝食の摂取、日常生活での運動量確保を求めた。

(市町村 2016-06-27付)