札幌市立高校教育改革検討会　具体的な事業案を確認　進路探究学習、学校間連携など

（市町村 2016-06-23付）

高校教育改革方針の策定に向けて意見交換

　札幌市立高校教育改革検討会は九日、札幌市教委で第三回会議を開催した＝写真＝。学識経験者や保護者、学校関係者などで構成する委員が、札幌市立高校教育改革方針の策定に向け、具体的事業案について確認したほか、意見を交換した。

　はじめに市教委の仙波晴彦教育推進課長が、検討ワーキンググループ会議における検討内容を説明。具体的事業案として、進路探究学習や教育相談体制の充実、学校間連携による特色ある科目の共有などを紹介した。

　また、進路探究学習や学校間連携による単位互換を例に、事業を実施するに当たって教員の実施・準備時間が増えるなどの問題点を提示。サポートする体制として市立高校コンシェルジュを設置し、教員の負担軽減に努めるなどの方策を示した。

　しかし、生徒の移動・準備期間などの負担については、コンシェルジュが肩代わりできないことから、課題解決に向けた方策が必要なことを説明した。

　このあと、市立高校の五年後・十年後に向けて意見を交換。市立高校八校の連携のほか、「札幌市の目指す学ぶ力の育成に向け、それを実現するような教育の在り方が必要」などの意見が挙がった。

(市町村 2016-06-23付)