さっぽろっ子「家庭学習のススメ」　より良い習慣づくり啓発　年度末までに作成、小・中に配布―札幌市教委

（市町村 2016-06-27付）

　札幌市教委は、本年度に仮称・さっぽろっ子「家庭学習のススメ」を作成する。学校と家庭が一体となって学習習慣づくりや生活習慣づくりに取り組むよう、リーフレットを作成し、配布することで啓発・推進を図るもの。現在、作成委員会で具体案を検討しており、年度末までに各小・中学校と家庭に配布する予定となっている。

　二十六年度実施の「札幌市児童生徒の実態に関する基礎調査」では、家庭での学習時間は、小・中学校ともに「ほとんどしない」と回答した割合が、過去に調査した二十三年度に比べて減少しているものの、「十五分以内」「ほとんどしない」と回答した子どもの割合が小学五年生で一五・七％、中学二年生で二六・七％となっている。

　また、二十七年度「学習などについてのアンケート～札幌市全体の共通指標」では、「普段から計画を立てて勉強している」という項目について、肯定的な回答が小学校で五六・三％、中学校で三二・六％とほかの項目より低く、札幌市の子どもにとって家庭における学習習慣づくりやそれを支える生活習慣づくりが課題となっている。

　このため、市教委では、仮称・さっぽろっ子「家庭学習のススメ」のリーフレットを作成・配布し、学校と家庭が一体となって取り組む学習習慣づくり・生活習慣づくりについて、啓発・推進を図ることとした。

　作成に当たっては、学習習慣づくりや生活習慣づくりに先進的に取り組んでいる小・中学校の校長や教頭、主幹教諭、教諭等に作成委員を委嘱し、作成委員会を設置。具体案を検討するほか、札幌市学ぶ力の育成推進協議会の委員と案について意見を交換し、完成を目指す。

　年度末までに作成し、各小・中学校や家庭に配布することにしている。

(市町村 2016-06-27付)