南富良野町教委の教育行政執行方針―上林教育長説明 ALを経営方針に反映 小・中・高連携の英語キャンプも(市町村 2016-06-21付)
南富良野町教委・上林康政教育長
【旭川発】南富良野町教委の上林康政教育長=写真=は、十三日開会の町議会第二回定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。国の学習指導要領改訂を踏まえ、アクティブ・ラーニングを学校経営方針に反映させ、学力向上に努める。また、体力向上プランを作成し、運動記録カードやタブレットPCの活用による体育の授業改善に努める。南富良野高校では、放課後や長期休業中の補習に加え、土曜授業を行い、生徒の学習時間を確保。小・中・高連携の新たな取組として、イングリッシュキャンプを行うことなどを表明した。
執行方針における学校教育の概要はつぎのとおり。
▼学校教育
▽確かな学力の向上を図る学習環境の充実
南富良野小学校では、土曜授業のほか、習熟度別学習を取り入れたアクティブ・ラーニングの実践、チーム・ティーチング体制を維持し、子どもたちの学習指導を行う工夫をして学力向上を確実なものとする。
南富良野西小学校は、複式学級の統合校として、少人数の特性を生かし、タブレットなどのICT機器の活用や、本年度から土曜授業を実施し、きめ細かい指導で学力の向上を目指す。
南富良野中学校においては、ほぼすべての教科において、チーム・ティーチングを行い、基礎学力の向上や学び直し、授業における孤独感をなくすことなどに努める。
本年度中に改訂し、三十二年から順次実施される学習指導要領について、アクティブ・ラーニングによる少数での対話・討論型授業の積極的な導入が盛り込まれることから、各学校においても学校経営方針に反映させ、学力の確かな向上に努める。
▽健やかな心身の育成
各小・中学校では、体力を育むため、日常的に運動できる時間を保障する。具体的には、体力向上プランを作成し、運動記録カードの作成や体育の時間の改善・タブレットの活用による運動姿勢の改善、町の特徴であるカヌー、カーリング、スキーなどを授業に取り入れて楽しみながら体力づくりを目指す。
▽南富良野高
学習活動について、進路希望に応じた類型選択科目を配置するとともに、習熟度別授業、チーム・ティーチングによる授業、ICT機器を活用した情報教育など、生徒個々の実態に応じた多様な指導を引き続き行う。
また、五年目となる学習支援員や特別支援員の配置によって、平日の放課後や長期休業中を利用した補習のほか、二十八年度は土曜授業にも取り組み、授業数確保を図る。
このほか、各種検定の検定料、介護職員初任者研修の受講料の補助や通学費の助成を引き続き行う。
さらに、生徒が海外の異文化にふれ、同年代の学生との交流やホームステイを通して語学力の向上、国際感覚を養う国際交流派遣事業を継続する。
さらに本年度は、小・中・高連携事業の一環として、高校の英語教諭三人と中学校英語教諭二人、ALT一人に小学生から高校生までを対象として、宿泊しながら日常的な英語を学習するイングリッシュキャンプを実施するよう取り進める。
大学との高大連携については、大学生の教育実習や長期休業中のクラブ合宿を実施し、補習授業も併せて実施するなど相互の交流によって、生徒の学力および学習意欲の向上を図る。
現在の生徒状況は、町内生徒より町外通学者が若干上回る現状にあり、今後もこのような状況が続くことが予測されることや、全道で唯一、高校の部活動として活躍している、カヌー部、カーリング部などのさらなる強化を目指し、全道的に生徒募集を行えるよう、学生寮を完備すべく、実施設計経費を今般計上する。
(市町村 2016-06-21付)
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