施設整備へ子どもたちが提案　使い方、名称・愛称など　札苗緑小学校区多世代交流施設

（市町村 2016-06-21付）

子どもたちの提案に対し、村山局長は「できる限り反映したい」と答えた

　札幌市こども未来局は九日、札幌市役所で仮称・札苗緑小学校区多世代交流施設の整備にかかる子どもワークショップの提案発表会を開いた。札苗緑小学校、東豊高校の児童生徒十二人が参加。同局の村山英彦局長らに対し、施設の使い方や名称、愛称について提案した＝写真＝。

　札苗緑小学校区では、子どもたちの放課後の居場所と地域交流の場を確保するため、二十九年の開設を目指して多世代交流施設の建設が計画されている。施設の整備については、地域説明会のほか、利用する同学区の子どもたちの意見を反映させるため、ことし二月から五月にかけて三回のワークショップを開催。札苗緑小学校、東豊高校の児童・生徒十二人が参加し、施設の使い方や施設名称および愛称について意見を交換してきた。

　提案発表当日、児童生徒はこれまで話し合ってきた自分たちの考えを模造紙に書き込み、村山局長、岡部忍子ども育成部長に対して発表。施設の使い方については玄関のバリアフリー化、体育館の夜間開放、外に設置する多目的広場への街灯、水飲み場の設置などを求め、多くの世代が交流できる施設となるよう提案した。

　また、名称を「緑っ子児童会館」「緑の心児童会館」「東雁来児童会館」の三つ、愛称を「カリ玉」「緑の家」「緑館（りょかん）」の三つを候補として挙げた。

　村山局長は、児童生徒の発表に熱心に耳を傾け、「できる限り反映させたい」と答えたほか、岡部部長は「多くの世代が交流できる施設を考えてくれた」と感心していた。

(市町村 2016-06-21付)