札教研２８年度春の研究集会④交流通し、考え深める―小学校保健体育・授業公開

（市町村 2016-06-20付）

札幌小６年２組体育授業

　札幌市教委は十四日、市内の各学校等で二十八年度札幌市教育研究推進事業（＝札教研事業）の春の研究集会を開催した。各教科等の二十四研究部において、会場ごとに授業公開や講演等を実施。教職員の資質向上や教育の充実・向上を図った。

◆札幌小・星教諭

　東区小学校保健体育研究部の会場となった札幌小学校（佐藤巧校長）では、星明寿美教諭が六年二組「ボール運動ネット型ソフトバレーボール」を指導。星教諭はアタックを打ちやすくするためにどうすればいいのか全体交流で考えさせ、ゲームに生かせるよう授業を展開した＝写真＝。

　同部では、研究主題を「生き生きとした学びを生む“見える”保健体育学習」と設定。「子どもが生き生きと学ぶことのできる“見える”教材化」「心も体も育つ“見える”教師のかかわり」の二つの視点から研究を進めている。

　公開授業で星教諭は、本時の目標を「ネットより高く、山なりに上げるというトスのコツを理解し、ゲームに生かす」ことと設定した。

　準備運動のあと、ドリルゲームを実施。順番パスゲームやオーバーハンドゲーム、ステージパスゲームでパスやレシーブのコツを確認させたほか、個別にアドバイスした。

　続いて、試しのゲームを実施。全体交流では試しのゲームで生まれた課題点を共有させた。その上で、「ボールを返すだけでアタックが打てない」などの課題について解決策を考えるよう促した。アタックを打つためには、「ボールが低いと打てない」「速いボールは打てない」と児童に気づかせ、ネットより高く、山なりに上げることでアタックが打ちやすいことを理解させた。

　このあと、アタックを打つ練習を実施。星教諭は棒付きのボールを使い、どれくらい高くボールを上げればいいかを確認させた。

　確かめのゲームではネットよりも高く、山なりのパスを上げてアタックをするなど全体交流で考えたポイントを生かしているかに着目し、指導した。

(市町村 2016-06-20付)