特別支援学級の指導充実へ研究開発スタート―札幌市教委　ニーズに応える教育を　小２校、中１校を推進校に

（市町村 2016-07-01付）

　札幌市教委は、本年度から札幌市研究開発事業「特別支援学級における指導の充実」にかかる実践研究を行っている。研究推進校として小学校二校、中学校一校を指定。教育課程の編成や具体的な授業づくりなど研究を進めていく。

　特別支援学級については近年、在籍する児童生徒の増加や障がいの重複化・多様化などに伴い、一人ひとりの教育的ニーズに応じた多様な教育の展開がより一層求められるようになっている。

　市教委では、特別支援学級における指導の充実に向け、一人ひとりの教育的ニーズに応じた個別の教育支援計画や個別の指導計画を活用しながら、特別支援学級における教育課程の編成のほか、具体的な授業づくり、障がいの状態・特性等に基づく指導内容・方法などについての実践的な研究を行うこととした。

　研究推進校を三校指定。指定校ごとに設置する研究推進委員会では、具体的な授業づくりを進めるに当たって、児童生徒の障がいの状態や特性等の把握に努めるとともに、個に応じた指導の展開および教材・教具の効果的な在り方などについて検討するなど、内容の質的向上を図っていく。

　また、公開授業および授業検討会を開催し、研究を進めていく。

　研究推進校はつぎのとおり。

▽小学校＝大谷地小、北園小

▽中学校＝陵陽中

(市町村 2016-07-01付)