札幌市教委の地域学習推進会議 実施上のポイント学ぶ 120人が説明、実践発表通し(市町村 2016-07-04付)
具体的な取組の情報交換なども行った
札幌市教委は六月三十日、市内のちえりあで二十八年度地域学習推進会議を開催した=写真=。各学校の地域学習推進担当者など約百二十人が参加。実践発表や協議を通して地域学習の一層の充実を図った。
同会議は、地域学習を実施する特別支援学校と地域学習校に指定された小・中学校の担当者を対象に実施したもの。地域学習実施に当たっての配慮事項等の説明や、各学校における具体的な取組の情報交換を行い、地域学習の一層の充実を図ることを目的としている。
冒頭、仙波晴彦教育推進課長があいさつ。障害者差別解消法がことし四月一日から施行されるなど、国の動向にふれ、「児童生徒一人ひとりの状況に応じて提供する合理的配慮の充実に努めていく必要がある」と強調した。
また、札幌市が十五年度から取組を始めた地域学習では、障がいのある子どもと障がいのない子どものふれあいや、ともに学ぶ取組の推進に努めていることにふれ、「会議を通して地域学習に対する理解を深め、その推進に力を発揮してほしい」と呼びかけた。
続いて、荻澤吐夢特別支援教育担当係長と及川貴史学びの支援係長が地域学習実施の配慮事項等について説明。十五年度から実施している地域学習の目的について、「特別支援学校で学ぶ児童生徒が居住する地域の小・中学校の学校行事や学習などへ参加し、自分の暮らす地域の子どもたちとふれあい、地域における活動を広げていくもの」と紹介した。
また、地域学習校について、保護者からの希望を受けて指定していることを説明。地域学習実施の手順については、子どもに関する状況把握や地域学習計画の作成、共通理解を図って支援体制を形成するなどのポイントを提示した。
実践発表では、札幌市立北都小学校の佐々木透教諭と札幌市立豊成養護学校の松田花奈教諭が地域学習の取組を紹介した。佐々木教諭は、一年間の取組概要を説明したほか、「五年間の積み重ねによって、特別支援学校に在籍する児童との距離が確実に縮まっている」などと成果を挙げた。
松田教諭は、地域学習に対して保護者が期待していることや具体的な活動内容のほか、取組事例についても紹介した。
このあと、地域学習の充実に向けてグループで協議を行った。
(市町村 2016-07-04付)
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