フードリサイクル給食を提供―札幌市教委　食の大切さ噛みしめて　特別な堆肥で栽培したレタス使用

（市町村 2016-07-07付）

平岸高台小の給食の時間

　札幌市教委は四日、〝フードリサイクル堆肥〟を使用して栽培したレタスを学校給食で提供した。札幌市立平岸高台小学校（池田哲也校長）では、栄養教諭が四年生三十四人を対象に、フードリサイクルについての食に関する指導を行った＝写真＝。

　学校給食の調理くずや残食などを堆肥化し、その堆肥を利用して栽培した作物を学校給食の食材とする「さっぽろ学校給食フードリサイクル」事業の一環として実施したもの。食や環境について考え、ものを大切にする子どもを育てることをねらいとして、十八年度から始まった。

　今回提供したのは、札幌市篠路地区などの畑で栽培されたレタス。夏休みを除き、九月二十一日までに四千九百㌔㌘を全給食実施校に提供する。今後は、とうもろこしや玉ねぎなどの提供も予定している。

　この日のメニューは、レタス焼豚チャーハン、うの花コロッケ、小松菜のサラダ、牛乳で、市内三十一校に提供した。

　うち、平岸高台小四年生の給食時間には、雲雀馨栄養教諭がフードリサイクルの堆肥を使って野菜を栽培することの利点を紹介した上で、「安心で安全な堆肥を使っている。ますます元気になるために、これからもたくさんレタスを味わってほしい」と呼びかけた。

　児童たちは、「いただきます」のかけ声とともに、給食を口いっぱいにほおばっていた。森国怜奈さんは「札幌のレタスは初めて食べたけれど、とてもおいしくてびっくりした」と顔をほころばせた。　

(市町村 2016-07-07付)