チーム学校の実現に向け東神楽町教委 子どもの姿語り合う モデル実践校の東聖小で熟議(市町村 2016-07-08付)
「町の子どもたちはどのように育ってほしいか」をテーマに意見交換
【旭川発】東神楽町教委は五日、文部科学省委託事業の「チーム学校の実現に向けた業務改善等の推進事業」における熟議を、モデル実践校の町立東聖小学校(古木勉三校長)で開いた。同事業の調査研究を担う兵庫教育大学のヒアリング調査の一環。同校の教員や学校運営協議会委員など三十人が参加し、「町の子どもたちはどのように育ってほしいか」をテーマに、活発な意見交換を行った=写真=。
同事業は、多様な専門スタッフによるチーム体制「チーム学校」を構築することで、学校現場における教職員の多忙化の解消を図ることがねらい。
事業を受託した同町は、一年間を期間として東聖小をモデル実践校に指定。兵庫教育大の日渡円教授などの調査研究をもとに、学校マネジメント力強化や教職員の役割分担などの組織体制の見直しに取りかかる。
今回の熟議は、同大のヒアリング調査の一環。参加者それぞれが教育現場で感じている課題等を共有し、今後の業務改善につなげることを目的としている。
冒頭、あいさつに立った古木校長は参加者の活発な意見交換が事業の方向性を決めていくことに言及。「得られた意見をそれぞれの立場で学校づくりに役立ててほしい」と呼びかけた。
つぎに、日渡教授が熟議の趣旨について説明した。次期学習指導要領では「地方創生」がキーワードとなることから、学校と家庭、地域との連携がより重視されることを指摘。そのため、「学校と家庭、地域が顔を突き合わせ、膝を交えてじっくりと話す機会として、熟議が重要となる」と強調した。
このあと、「町の子どもたちはどのように育ってほしいか」をテーマに五グループで意見交換。町における小・中学生の実態を交流し、「人とのかかわりの中で、ルールを守り、ものや自然を大切にする心を育てたい」「町に愛着をもち、世界に通用するたくましい東神楽人にしていきたい」などの声が上がった。
まとめとして、日渡教授は十月に予定している次回の熟議に向け、「明るい雰囲気の中で話し合うことに熟議の意味がある。地域や保護者が加わっても、今回のような雰囲気、関係で話し合うことで、地域や家庭と学校が協力し合う姿をつかんでほしい」と結んだ。
(市町村 2016-07-08付)
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