いじめ・非行防止合同サミット―帯広市教委等 具体的取組について議論 市内全小中から90人参加(市町村 2016-07-12付)
いじめ・不登校のない学校に向けて意見を交わした
【帯広発】いじめ・不登校・非行等に関する対策委員会と帯広市教委は六日、市役所で第一回市内小・中学生いじめ・非行防止合同サミットを開催した。市内全小・中学校の児童会・生徒会の代表者、引率の教職員などを含め約九十人が参加。自校の取組を紹介し合い、いじめ・不登校のない学校に向けて意見を交わした=写真=。
同サミットは、いじめや非行問題について、話し合うことによって、児童会と生徒会が連携を深め、活動の一層を図るとともに、参加した教職員が児童生徒の話し合いの様子を参観することで、今後の指導に役立てることをねらいに、八年度から実施している。
冒頭、市教委の橋場仁学校指導担当部長があいさつ。「日々の学校生活の中で、嫌な思いをしたり、悲しい思いをしたりする友達がいない学校をつくることが大切。このサミットを通して、良い取組があったら自校でも取り入れて実践してほしい」と述べた。
また、引率教諭に対して、「いじめはどこの学校でも誰にでも起こりうること。サミットを児童生徒のいじめ防止につながる具体的な取組が進められるような場としてほしい」と求めた。
つぎに、児童生徒が各校で集めたリングプルと交換した車いす二台を市内の特別養護老人ホーム帯広至心寮に贈呈したあと、教職員が別室で自校の取組を交流している間、児童生徒は五グループに分かれて各校の実践を紹介。あいさつ運動や全校交流、いじめ防止に関するポスターの作成など自校で取り組んでいる実践を報告し合った。
また、児童生徒からは、「困ったことや悩みを抱えている子どもが相談できる場所をつくってほしい」「楽しい学校になるように全校での交流や行事を増やすべき」など、いじめや非行防止に向けた具体的な対応について意見も挙がっていた。
まとめとして、各グループで話し合った結果を発表。「帯広市児童生徒のいじめ、・非行防止五つの誓い」のもと、今後もいじめや非行のない学校を目指していくことを誓い合った。
閉会式に移り、対策委員会の藤崎禎人委員長は「このサミットで話し合ったことを自校にもち帰って、学校のみんなに伝えてほしい。みんなで楽しい学校生活が送られるよう今後も取り組んでいこう」と呼びかけた。
(市町村 2016-07-12付)
その他の記事( 市町村)
札幌市教委子ども理解にかかわる研修会 面接のポイントを解説 北大院・仲教授が講演
札幌市教委の子ども理解にかかわる研修会(十二日、札幌市内ちえりあ)では、北海道大学大学院教授の仲真紀子氏が「子どもからどう話を聴くか~司法面接を参考に」と題して講演した。 仲氏は教育現...(2016-07-15) 全て読む
札幌市教委が子ども理解にかかわる研修会 学校を1つのチームとして 管理職がいじめ防止等へ研鑚
札幌市教委は十二日、市内のちえりあで二十八年度子ども理解にかかわる研修会を開催した=写真=。全市立学校・園の管理職が出席。市教委のいじめ対策・自殺予防事業の取組説明や講演を通して、組織全体...(2016-07-15) 全て読む
札幌市教委27年度フードリサイクル堆肥活用状況 9校増の168校で使用 食への関心向上、41校で給食残量減
札幌市教委は、二十七年度「フードリサイクル堆肥活用校」の実施報告をまとめた。フードリサイクル堆肥を使用した小・中学校は百六十八校。二十六年度を九校上回る結果となり、「カリキュラムに位置付け...(2016-07-15) 全て読む
27年度学校給食費未納状況―札幌市教委 未納率、7年連続で低下
札幌市教委は、二十七年度学校給食費の未納状況をまとめた。未納率は、二十六年度を〇・〇四ポイント下回る〇・五八%となっており、七年連続の低下。市教委では、未納ゼロの達成に向け、各学校にきめ細...(2016-07-14) 全て読む
3次構想策定へ意見交換 札幌市教委が生涯学習推進検討会議
札幌市教委は六月下旬、市教委会議室で第一回札幌市生涯学習推進検討会議を行った。有識者十人が参加し、第三次生涯学習推進構想の策定に向けて意見を出し合った=写真=。 市教委では、十九年に第...(2016-07-12) 全て読む
札幌市教委研究開発事業「小中連携」 小3校、中2校を推進校に 連続性ある教育へ校内体制など
札幌市教委は、札幌市研究開発事業「小中連携」にかかる実践研究を行っている。研究推進校として小学校三校、中学校二校を指定。校種間の連携による連続性のある教育活動の充実に向け、校内体制の在り方...(2016-07-11) 全て読む
チーム学校の実現に向け東神楽町教委 子どもの姿語り合う モデル実践校の東聖小で熟議
【旭川発】東神楽町教委は五日、文部科学省委託事業の「チーム学校の実現に向けた業務改善等の推進事業」における熟議を、モデル実践校の町立東聖小学校(古木勉三校長)で開いた。同事業の調査研究を担...(2016-07-08) 全て読む
札幌市教委研究開発事業「性に関する指導」 研究推進校に小・中・高各1校指定 校内体制、発達段階の指導など追究
札幌市教委は、札幌市研究開発事業「性に関する指導」にかかる実践研究を行っている。研究推進校として幌南小学校、柏中学校、藻岩高校を指定。性に関する指導の充実に向け、校内体制づくりや発達の段階...(2016-07-08) 全て読む
北広島市教委が韓国視察団を受入 地域連携の在り方伝える 西部中で授業参観、施設見学も
北広島市教委は六月下旬、韓国の教育視察団を受け入れた。視察団は、北広島市立西部中学校(新田元紀校長)を訪問。自国の教育制度の活性化に向け、市が取り組む西部コミュニティ・スクール(西部CS)...(2016-07-08) 全て読む
特別支援教育コーディネーター養成へ 90人が能力向上図る 研修会で講義等―札幌市教委
札幌市教委は四日、特別支援教育コーディネーター養成研修会を開催した=写真=。各幼稚園・認定こども園および学校の特別支援教育コーディネーター約九十人が参加。特別支援教育にかかる講義や実践発表...(2016-07-07) 全て読む