北広島市教委が韓国視察団を受入　地域連携の在り方伝える　西部中で授業参観、施設見学も

（市町村 2016-07-08付）

韓国教育視察団は、西部コミュニティ・スクールについて調査

　北広島市教委は六月下旬、韓国の教育視察団を受け入れた。視察団は、北広島市立西部中学校（新田元紀校長）を訪問。自国の教育制度の活性化に向け、市が取り組む西部コミュニティ・スクール（西部ＣＳ）について調査し、地域と学校の連携した取組に理解を深めた。

　日本の文部科学省に相当する韓国「教育部」は現在、地域住民が学校教育に参加する制度について海外事例を比較分析し、自国の制度を活性化させることを目指している。今回の視察は、この取組の一環として実施した。

　大学教授三人で構成する視察団は、西部中を訪問し、学校施設見学や、授業参観を行ったほか、西部ＣＳについて説明を受けた＝写真＝。施設見学の際、一行は各クラスの学級目標や個人の取組などの掲示物を見つけ、興味を示した。また、教室の机やいすについて、「韓国より低く作られている」などと文化の違いに驚いていた。

　続いて、丸山真嗣典教頭が「北広島市立西部小・中学校九年間の学び」と題し、児童生徒の実態、地域の実態、西部ＣＳの具体的な取組、成果と課題などを説明した。

　視察を終えた一行は、西部ＣＳの取組に対し、「学校の特色を生かして、発展させていこうという人たちの熱い想いに感動し、多くを学んだ」と述べ、「これから、さらなる成果が生まれることを祈っている」と述べた。

　新田校長と丸山教頭は、今回の視察受け入れに対し、「海外からの視察は初めてで、戸惑いもあったが、韓国の教育事情なども知ることができ、刺激を受けた」「本校のＣＳ事業に高い評価をいただき、自信となった。今後も充実、発展させていきたい」などと感想を述べた。

(市町村 2016-07-08付)