札幌市教委の研究開発事業―体験的な学習の充実へ研究スタート　豊かな心の育成目指す　実践研究会で成果・課題を協議

（市町村 2016-07-05付）

　札幌市教委は、本年度から札幌市研究開発事業「ボランティア活動等の体験的な学習の充実」にかかる実践研究を行っている。豊かな心の育成に向けて実施するもの。市教委を事務局とした実践研究会において、取組の交流や、成果・課題について協議するなど研究を進めていく。

　同研究は、札幌市学校教育の重点の豊かな心の育成に向けて取り組んでいくもの。ボランティア活動等の体験的な活動の充実を図ることで、子どもの意識面での変化を把握し、心身の発達の段階や、子どもを取り巻く環境に効果的な取組を検証していく。

　また、人とのふれあい、自然体験や社会体験など、多様な体験的活動を通して、他者や社会、自然、環境と直接的なかかわり合いをもつ機会を充実させ、社会の構成員としての規範意識、他人を思いやる心、自己肯定感などを育んでいくことを目指す。

　研究に当たっては、校長や教諭等で構成される実践研究会を設置。取組の交流のほか、成果や課題等の協議を行う。取組については、事前と事後にアンケート調査を実施し、子どもの意識面での変化について把握するなど、取組の成果を検証する。

　また、小・中学校の系統性のあるボランティア等の体験的な活動の在り方についても研究を進めることとしている。

　年度末には小・中学校で推進している事例をホームページに掲載するなど、研究の成果の普及・啓発を図る。

(市町村 2016-07-05付)