浦臼町教委の教育行政執行方針―浅岡教育長説明 習熟度別授業など展開 hyper-Qu導入、いじめ未然防止へ
(市町村 2016-07-04付)

浦臼町教育長浅岡哲男
浦臼町教委・浅岡哲男教育長

 【岩見沢発】浦臼町教委の浅岡哲男教育長=写真=は六月二十二日、定例町議会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。町独自に教諭を配置し、チーム・ティーチングや習熟度別授業の展開など基礎・基本の定着に向けた取組を推進。アンケート「hyper―QU」を導入して児童生徒の意欲や満足感等を把握し、いじめの未然防止、学校経営・学級経営の充実に努めていく。

 教育行政執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学習指導

 二十七年度全国学力・学習状況調査の結果を真摯に受け止め、回答結果を分析・検証し、基礎知識・技能を定着できる小・中一体的な学習指導体制の確立を目指す。放課後には、学びの習慣を地域・家庭との連携を通して、望ましい学習習慣づくりを継続していく。

 小学校においては、町独自に教諭を配置し、質の高い学習環境を整えチーム・ティーチングや習熟度別授業等の実践教育を通して基礎基本の定着を図る。

 また、効率の良い教育指導、グローバル社会に対応すべく人材育成に向けたICTの有効活用、情報技術を活かした授業を推進すべく、各学校では、教育支援端末機器や先進事例研究、先進地視察を含めた研究会を設け導入に向けた検討に入る。

▼連携教育

 小一プロブレム、中一ギャップの未然防止等、幼小中間の乗り入れ授業の実践や、教職員の情報共有を深める。地域では、家庭サポート企業との連携を図り、キャリア教育と社会的マナーを身に付けることの促進に努めていく。

▼ふるさと教育

 郷土を愛し、町の魅力の多くを知ることで町への愛着心と地域発展意識を育む。

 中学校では、本年度がふるさと教育三年目に当たり、この事業の意義や有効性を検証し、さらなる発展を図っていく。

 また、道指定事業、ふるさと教育・観光教育等推進事業に参加・実践することで、生徒たちは浦臼の産業・歴史を学び、新たな観光資源を研究することで郷土愛を学ぶ。

 小学校では、町の移り変わりに応じた社会科副読本の改訂見直しを図り、より時代に即した情報の提供に努めていく。

▼いじめ

 日ごろから望ましい人間関係を醸成するため、学級内における児童生徒の意欲や満足感等を把握するアンケート「hyper―QU」の導入によって、いじめの未然防止や学校経営・学級経営の充実を図る。

▼不登校

 日常的な指導と把握、学校のみならず家庭・地域・関係機関団体と連携を図り、健全化に向けた取組をしていく。

 有害情報から子どもを守るために、有害情報に対する取組の周知や、保護者には学校との連携はもとより、空知親学セミナーなどの活用を通して、生活習慣確立の中から、携帯電話、インターネットトラブルの防止普及に努めていく。

▼健やかな体力の向上

 一校一実践に取り組み、体育授業の創意工夫や部活動と地域体育活動との連携を深め、継続的な運動習慣づくりに努めていく。

▼学校運営

 全職員による学校経営方針の実現と経営の改善・充実を図り、将来的には学校と地域の連携・協働を進め、開かれた学校づくりに向けてコミュニティ・スクール制度導入を、学校および関係機関と検討しながら準備を進めていく。

 町内教職員で構成する教育振興会において、研究会・研究発信・情報交換の活性化や文部科学省・道教委での教育実践事業への積極的な参加を奨励し、授業や指導改善に取り組み、教員の資質能力向上に努めていく。

(市町村 2016-07-04付)

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