旭川知新小が実践研究発表会開催　言語活動による学び合い　３授業を公開―国語科など

（学校 2016-07-07付）

２年２組の国語授業

　【旭川発】旭川市立知新小学校（川島政吉校長）は一日、同校で二十八年度〝温故創新〟実践研究発表会を開催した。国語科と特別支援学級の自立活動の三授業を公開した。うち、二年二組国語「ミリーのすてきなぼうし」を成田省吾教諭が指導。「お話クイズ大会」を言語活動に位置付け、友達と交流する中で物語を味わう授業を行った。

　研究主題は「自ら学び、考え、高め合う子どもの育成～言語活動を通した学び合いと個に応じた指導の充実を目指して」。これをもとに同校では、「国語科〝読むこと〟における言語活動を通した学び合いの工夫」「特別支援教育における個に応じた指導の充実」の二つを窓口とし、三年計画で研究を進めてきた。

　国語科では、発達段階に応じた「読みの力」系統表の作成などを通して、付けたい力や指導の意図を明確にした言語活動を進めたほか、子どもが目的意識をもてる指導計画を追究。学びの成果を実感させる学習評価、学び合いの質を高める指導、教師の働きかけも工夫した。

　一方、特別支援教育では、「子どもの実態把握に基づいた育てたい力と目標の設定および指導と評価」「自立心や生きる力の育成を目指す個別の教育支援計画と指導計画の作成・実践」に取り組んだ。

　当日、公開した三授業のうち、二年二組「お話を読んで〝お話クイズ〟大会をひらこう　ミリーのすてきなぼうし」（児童数二〇人）は、成田教諭が指導。作品を読んで、好きな場面に関するクイズをつくり、友達と紹介し合う「お話クイズ大会」を、単元を貫く言語活動に位置付けた。

　全六時間扱いのうち、四時間目に当たる本時は、クイズをつくったり友達と交流したりすることで、物語をより深く読み味わうことを目標にしている。

　児童は前時までの学習を振り返ったあと、成田教諭の示した学習課題「楽しい〝お話クイズ〟をつくろう」を確認。前時に考えたクイズを各自ホワイトボードに記入し、交流の手順カードをもとに、グループでクイズを出し合い、お互いの良いところや改善点を話し合った。

　全体交流では、好きな場面を選んだ理由について紹介した。また、お話クイズをすることで気づいたことについて発表。成田教諭は児童の意見をもとに、「〝お話クイズ〟をつくると、もっとお話を読みたくなった」とまとめた。

(学校 2016-07-07付)