食品の衛生管理徹底で倶知安農業高　安全・安心の取組、高評価　北海道ＨＡＣＣＰの認証取得

（学校 2016-07-08付）

同校の取組が「Ａ」評価を受け、認証を受けることとなった

　【倶知安発】倶知安農業高校（鎌田一宏校長）と同校三年生十八人に対する北海道ＨＡＣＣＰ（ハサップ）衛生管理導入評価証およびＨＡＣＣＰ専門講習修了証書の交付式が一日、同校で挙行された＝写真＝。修了証書を手にした生徒たちは、「講習で得た衛生管理に対する知識を、今後の高校生活や進路でも生かしていきたい」と話した。

　道では、食品関係営業者等の自主衛生管理を一層推進し、道産食品の安全性確保と信頼性向上を図るため、「ＨＡＣＣＰに基づく衛生管理導入評価事業」および「北海道ＨＡＣＣＰ自主衛生管理認証制度」を創設している。

　北海道ＨＡＣＣＰは、食品関係営業者等の製造者が自ら行う食品の衛生管理方法についてＨＡＣＣＰによる自主衛生管理が適切に実施されているかを審査し、その基準を満たしている場合、評価または認証を受けることができる。

　食品の安全を確保していくためには、食品関係営業者が自主的な衛生管理に努め、消費者に、より安全性の高い食品を提供していくことが求められている。同校における取組が「Ａ」評価を受け、ＨＡＣＣＰ認証を受けることとなった。

　また、同校は、担当教諭による基礎的な衛生管理に関する講義のあと、保健所職員による講義を六時間、食品製造室での実習・視察を四時間、合計十時間の講習を修了し、今回の交付式に至っている。

　交付式の開催に当たり、後志総合振興局の橋本彰人局長が道産食品の安全性向上に向けたＨＡＣＣＰ導入の重要性と推進について述べた。

　続いて、後志総合振興局保健環境部の人見嘉哲部長が、鎌田校長にじゃがケーキとパウンドケーキ製造にかかわる導入評価証、三年生十八人に講習修了証書をそれぞれ手渡した。

　交付式終了後には、マスコットキャラクターのＨＡＣＣＰくんとチロベシくんも参加し、生徒たちと和やかな雰囲気で記念撮影を行った。

　修了証書を受け取った生徒たちは、「講習の中で学んだ食品製造における衛生管理の徹底に向けた知識を、高校と進路で生かしていきたい」と述べた。

(学校 2016-07-08付)