森高２年生が「森らいす」調理　地域活性化につながれば　学校祭での販売前に試食会

（学校 2016-07-08付）

地元をイメージし、彩り豊かに仕上げた

　【函館発】森高校(根上和也校長)は五日、同校の二年生二十三人がレシピを考案して調理した「森らいす」の試食会を実施した。十日に開かれる学校祭模擬店での販売を前に、梶谷恵造森町長や学校関係者などに森らいすをふるまった。

　同校は昨年に引き続き、道教委「小規模総合学科の新たな魅力づくり推進事業」の指定を受けている。総合学科を設置する小規模校の教育充実に向けて、指導方法の改善、地域の自然や産業を活用した取組を推進している。

　森らいすの考案は、同事業の一環。例年、学校祭で提供していたカレーライスに代わって、生徒たちが調理したものを提供しようと発案した。

　森らいすは、森町の新ご当地グルメで、地元産のトマト、ホタテ、豚肉を使用し、駒ヶ岳に見立てて成形したライスにトマトを用いたルーをかけたハヤシライス。生徒たちが考案したものは、成形したライスとポテトコロッケの上に、海と雪をイメージしたホワイトソースとトマトソースをかけたオリジナル。彩りとしてブロッコリーを添えている。

　材料の多くは、地域や森らいす普及協議会などの協力のもと、無料で提供してもらった。

　この日の試食会には、梶谷町長や髙橋邦雄ＰＴＡ会長など十二人が参加。六月中旬に開催した一回目の試食会での意見を生かし、粉チーズやタバスコを用意したほか、地元の桜を使用した桜塩のたまねぎの漬物などの試食を行った。

　試食終了後、梶谷町長は「以前よりもおいしくなっていた。箸休めとして塩漬けがあったのも良かった」と、笑顔で感想を述べた。出席者からも、「以前よりもソースとご飯のバランスが良くなっていた」「学校祭当日が楽しみ」などの意見が挙がった。

　調理した櫛引麻悠乃さんは「当日は、来校してくれた客のことを考えて頑張りたい」と意気込みを語った。根上校長は「森高が中心となって、地域の活性化につながっていけば」と期待した。

　学校祭当日は約八十食分を用意し、「小森」三百円、「大森」五百円で販売を行う。このほか、三年生が中心となり、地元の業者の協力で作成した「桜塩」を使用したかまぼこ二百枚を無料で来場者に提供する。

この記事の他の写真

梶谷町長など１２人が試食。生徒たち手づくりの味に舌鼓を打った

(学校 2016-07-08付)