イングリッシュプロジェクト発表会　課題研究の成果、存分に　岩見沢農業高ＳＳＨ

（学校 2016-07-11付）

１年間の課題研究の内容を英語で発表

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（西田丈夫校長）は六月二十七日、同校でスーパーサイエンスハイスクール（以下、ＳＳＨ）イングリッシュプロジェクト発表会を開催した。ＳＳＨの二年生が自由課題研究について説明したほか、三年生が各学科の研究テーマに沿った一年間の課題研究の内容を英語で発表した＝写真＝。

　発表会は、発表を通して科学的表現を養い、英語によるコミュニケーション能力を高めることを目的として、昨年度から実施しているもの。

　はじめに、ＳＳＨ三期生の二年生二十六人が自由課題研究を発表。土壌中にある菌根菌の様々な働きや、自然界に存在する色彩の効果など、仮説と調査、実験からなる検証に基づいて発表した。

　続くＳＳＨ二期生である三年生の発表では、「雪冷熱と土壌熱を複合利用するために必要な基礎研究」「温室コナジラミの生態研究と音波による忌避法の開発」など、各学科の研究テーマに沿った専門的な課題研究を発表。実験で得たデータをパワーポイントで示し、丁寧に英語で説明していた。

　環境造園科生徒の発表では、枯山水など伝統的な日本の庭園の様式が精神に及ぼす効果について発表。「〝和の空間〟が精神に安らぎを与える効果は科学的に証明されつつあり、大事に保存しなくてはならないことを訴えていきたい」と述べていた。

　各グループの発表後、審査員との質疑応答を実施。酪農学園大学の押谷一教授ら助言者が、各グループの代表者に、「この研究をやりたいと思った理由は何か」「研究の内容が今後、どのように役立つと考えるか」などと質問。生徒たちは、自分が携わってきた研究への思いを英語で伝えていた。

(学校 2016-07-11付)