高校生ステップアップ・プログラム―道教委 新規8校含む29校指定 コミュニケーション能力育成(道・道教委 2016-07-08付)
道教委は、二十八年度「高校生ステップアップ・プログラム」実施校を決定した。札幌あすかぜ高校など新規八校を含む二十九校。各高校では、生徒の不登校や中途退学の未然防止、自殺の予防を図るため、人間関係を形成する力やコミュニケーション能力を育成する取組として、コミュニケーションスキル育成トレーニングなどに取り組み、その成果等を取りまとめ、全道に普及していく。
道教委では、高校生の不登校や中途退学の要因として、「人間関係をうまく保てない」など、生徒の人間関係を形成する力やコミュニケーション能力の不足によるものがあり、心の不安定さから、不登校や中途退学につながる場合が少なくないと分析した。
また、児童生徒の自殺が本道でも少なからず発生しており、道学校保健審議会の調査では、自殺や死について考える児童生徒が一定程度いることが明らかになっている。道教委は、児童生徒等の自殺予防に関する正しい知識や援助希求の重要性に関する認識を高める必要があると判断した。
そこで、二十八年度の「高校生ステップアップ・プログラム」では、不登校や中途退学の未然防止、自殺の予防を図るため、生徒の心の健康に関する早期の問題認識や援助を求める態度の育成、予防的・開発的な視点に基づく生徒の人間関係を形成する力やコミュニケーション能力の育成を図る実践と教員への普及に取り組む。
文部科学省委託事業。
二十八年度実施校には、札幌あすかぜ高など新規八校を含む二十九校を指定。
各校では、人間関係を形成する力やコミュニケーション能力の育成を図る取組として、「コミュニケーションスキルを育成するためのトレーニングの実施(質の向上)」と「コミュニケーションスキルを生かす機会の確保(量の確保)」に取り組む。
また、自殺予防教育の実践に向け、教員の意識調査に協力する。
各校の取組は検証の上、学校プログラムとして取りまとめ、全道に普及する。
二十八年度実施校はつぎのとおり。
▽空知=芦別
▽石狩=札幌東豊、札幌あすかぜ(新規)、札幌琴似工業、江別、野幌、札幌北定時制、札幌月寒定時制(新規)、有朋定時制
▽後志=岩内(新規)
▽胆振=登別青嶺、追分、鵡川
▽日高=富川
▽渡島=大野農業、函館中部定時制、函館工業定時制(新規)
▽桧山=奥尻
▽上川=旭川工業定時制
▽留萌=苫前商業(新規)
▽オホーツク=留辺蘂、北見工業、雄武
▽十勝=足寄(新規)
▽釧路=釧路明輝、厚岸翔洋(新規)、標茶、白糠
▽根室=根室(新規)
(道・道教委 2016-07-08付)
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