道議会文教委で道・道教委が報告　私学の経営安定へ助成を　国の文教施策・予算への要望

（道・道教委 2016-07-11付）

　道・道教委は、二十九年度国の文教施策および予算に関する提案・要望事項を取りまとめ、七日の道議会文教委員会で報告した。要望事項は、重点要望事項と一般要望事項を合わせて二十三項目で、そのうち、道教委所管が二十項目、道学事課所管が三項目。道学事課所管分では、私立高校の経営安定や保護者の経済的負担軽減のための財源措置の充実などを盛り込んでいる。

　要望事項は、重点要望事項四項目、一般要望事項十九項目の計二十三項目。

　そのうち、道教委所管分は二十項目で、六月の教育委員会会議で要望内容を決定した＝六月二十四日付１面既報＝。

　一方、道学事課所管分は、「私立高校等に対する施策および財源措置の充実」「私立高校等施設の整備促進」「高等教育機関の拡充整備など」の三項目。

　「私立高校等に対する施策および財源措置の充実」では、少子化による生徒数の減少などによって、私立高校等の経営環境が厳しいことから、教育条件の維持向上や経営安定を図るとともに、保護者の経済的負担軽減のため、私立高校等の経常費や生徒の修学支援への財源措置を充実することなどを求めることとした。

　「私立高校等施設の整備促進」については、私立高校等の園児児童生徒が、安全な環境のもとで教育を受けることができるよう、耐震化などの施設整備促進に向けた助成制度の拡充を要望する。

　また、「高等教育機関の拡充整備など」では、国立大学の拡充整備や教育研究活動を支える経費の十分な措置を提案・要望事項に盛り込んだ。

　道・道教委は、八月上旬にも、道議会文教委員会とともに、国への要望活動を行う予定。

(道・道教委 2016-07-11付)