道公民館協会が職員研修会開く　資質能力の向上へ研鑚　行政説明やシンポジウムなど

（関係団体 2016-07-11付）

４０人が参加し研修を深めた

　道公民館協会（川上満会長）は七日、札幌市内のかでる２・７で二十八年度公民館職員研修会を開催した＝写真＝。公民館等の職員や市町村教委社会教育関係職員など約四十人が参加。行政説明やシンポジウムのほか、「公民館の姿・公民館と地方創生を考える」をテーマにファシリテーター研修などを行い、公民館に求められる役割、職員の資質向上について研修した。

　同研修会は、地方創生が強く求められる中、各自治体における公民館の役割がますます重要となっていることや、公民館を通した「地域社会の問題解決」「地域における就業機会の創出」など、様々な役割が期待されていることから、公民館を担う社会教育主事・公民館主事の資質向上を図ることが目的。

　本年度は、「地域と共にある公民館の地方創生とは」をテーマに、道教委からの行政説明、シンポジウム、文部科学省生涯学習政策局社会教育課の佐藤秀雄課長補佐をコーディネーターに迎え、ファシリテーター研修などを行った。

　冒頭、あいさつに立った仙石徳志副会長は、これまでの公民館の役割や、活力と潤いのある地域社会の実現に貢献してきた実績を語るとともに、「今日、社会背景や住民の意識が大きく変化し、公民館に求められる役割や在り方も大きく変化している」とした上で、国の地方創生の取組、社会教育の位置付けなどを解説。今後の公民館について、「生涯教育の充実を図ることはもちろん、社会の要請に的確に対応し、地域づくり、人づくりへの対応が一層重要になる。活力ある地域社会の構築に少しでも役に立つよう、全力を尽くす」と意気込みを語った。

　続いて行われた行政説明では、道教委生涯学習推進局生涯学習課の松井晃之主幹が「公民館は地域がつながる、活性化させる中核となる施設」とした上で、道教委が取り組んでいる各種施策を説明。「本年度の教育行政執行方針でも地域全体で子どもたちを守り、育てる体制づくりの推進を掲げている。学校・家庭・地域・行政が連携していくことが重要。道としても様々な取組に対して支援していく」とし、子どもの生活習慣づくり推進事業、家庭教育「学びカフェ」推進事業などを解説した。

　シンポジウムでは、愛知県豊田市で農業をはじめとし、様々なまちおこし事業に取り組んでいる㈱Ｍ―easy代表取締役社長の戸田友介氏が「私たちは旭で生きて行く―腑に落ちるくらしかた・はたらきかた」と題して講演。農業に携わるきっかけや、まちおこしなど、地域とのかかわりの中で培われた生き方などを説いた。

　また、文科省生涯学習政策局社会教育課の佐藤課長補佐をコーディネーターに迎え、ファシリテーター研修を実施。ファシリテーションを社会教育にどう生かしていくかを学ぶとともに、グループに分かれて公民館活動について意見交換した。

(関係団体 2016-07-11付)